「あなたの前世は○○ですよ」と言われて
「あぁ、だから私は○○なんだ」と納得するというのも
ひとつの手段だと思いますが、この場合、
あくまでクライアントさんは受け身で情報を受け取るのみになります。
前世療法の場合は、
本人が自分の潜在意識に選んでもらった過去世を
自分自身で確認し体験します。
そこで見たイメージから、自分で何かを感じ、何かに気づき、
新しい視点を得て戻って来ます。
例えば海外旅行でも、ライヴや芝居に行くのでも、
人からただ話を聞くのと自分で実際に行くのとでは、
全く別の体験になりますよね? それと同じことが言えます。
自分はなぜ今そのイメージを見せられたのか?
自分の体験を深く掘り下げていくことは、
自分の心の声に耳を傾ける作業でもあり、
それは内側からの変容を促します。
ヒプノセラピーを受け出すと直感が鋭くなったり
シンクロニシティが増え出す人がいるのは、
そういったプロセスが自分の内側を信頼するのを助けるからでしょう。
人によるとは思いますが、前世を言われるだけで
内側からの変容が起こることはなかなかないように思います。
もちろん、人に言ってもらう方がかえって楽だと思われる方も
いるかもしれませんし、そこはあなたの選択です。
実際、私はどちらも経験してみましたし、どちらも面白い体験です。
そこから何を得るかは結局、自分次第だと思います。
ただ、あなたの求めている答えは、
必ずあなた自身の中にあるはずです。
あなたの人生がどうあろうと、人は責任をとることはできません。
人の出した答えに依存すると、
うまくいったらまた依存したくなるし、
うまくいかなければ人のせいにしたくなるものです。
いずれにせよ、選択をするのは常に自分なのだ、
という意識を持つことは大切だと思います。
質問2>催眠状態から抜け出せなくなったりしないんでしょうか?
回答2>催眠から抜け出せなくなることは決してありません。
通常は催眠の終わりにセラピストがそれを解くための誘導を行い、
すっきりと抜け出すことができるようにしますが、
それをしなくても、自然と(普通は20分もあれば)
催眠状態からは覚めていきます。
催眠のリラックス状態が心地よくてまだこのままでいたい、とか、
本人がなんらかの理由で目覚めない選択をしている場合でも、
本人が催眠から出たくなったら自分で目覚めます。
催眠にかかったままになることはあり得ませんので、ご安心下さい。
質問3>催眠状態では、言いたくないことまで言ってしまいませんか?
回答3>いいえ。催眠にかかると
他人に知られたくないことまで話してしまうのではないか、
コントロールされてしまうのではないか、と心配される方もいますが、
決してそんなことはありません。催眠はすべて自己催眠です。
催眠は魔法ではありません。コントロールは常に本人がしています。
催眠状態でも意識ははっきりとしてますし判断力もありますから、
自分の意志で、話したくないことは話しませんし、
やりたくないことはやりません。ご安心下さい。
質問4>ヒプノセラピー中に話したことは、覚えていられるのでしょうか?
回答4>もちろんです。催眠状態でも意識は常にはっきりとあります。
催眠状態でもクライアントさんはセラピストの声を
ちゃんと聞いていますし、自分が体験していること、
話していることもすべて把握しています。
ですから、催眠から覚めた後で、催眠中に感じたことについて、
じっくり考えることもできるのです。
催眠状態とは、顕在意識と潜在意識の繫がった状態であって、
顕在意識が完全に休んでいるわけではありません。
潜在意識が顕在意識より優位になっているため、
普段より内側に意識が集中した状態にあるだけのことです。
気を失っているわけではありません。
質問5>催眠にかからない人はいますか?
回答5>かかりにくい人はいますが、かからない人はいません。
人によって、催眠状態になるまでにかかる時間が多少違うだけです。
眠る寸前や寝起きのぼーっとしたリラックス状態、
それを体験したことがない人はいませんよね?
それも催眠状態です。
映画をフィクションだと自覚しながらドキドキしたり
泣いたりした経験、ありますよね?
それも催眠状態です。
すべての催眠は自己催眠ですから、
「催眠状態に入りたくない」と思っていたら入れませんし、
「入りたい」と思っていれば入れます。
ワイス博士も、一度目に十分な催眠状態に入れなかった方には、
自宅で催眠誘導のCDを使って何度か練習をさせてから次に臨む、
といったことをされていたようです。
そうすると、だんだん入りやすくなるようですから、慣れもありますね。
質問6>ヒプノセラピーを受ける上で大切なことってありますか?
回答6>すべての催眠は自己催眠ですから、
まず「催眠に入りたい」という気持ちは大切です。
「入るもんか」「入りたくない」と思っていたら入れません。
かといって、ワイス博士もおっしゃっていましたが、
ヒプノセラピーに期待しすぎるのも余計な緊張を生みますし、
よくありません。気持ちを楽にリラックスして、
セラピストの誘導に前向きに協力的に取り組むようにして下さい。
また、催眠中に考え込むことは禁物です。私たちはついつい
「このイメージはただの私の想像ではないのか?幻想ではないのか?」
などと考え始めてしまいがちですが、
判断したり分析したりすると左脳が働いてしまい、
潜在意識に繋がりにくくなってしまいます。
すべて、あなたの心から現れたものです。
判断・分析は催眠から抜け出た後でいくらでもできますので、
催眠中はただただ、浮かび上がるイメージを素直に受け入れ、
感じるようにして下さい。
自分の潜在意識を信頼して、楽しみましょう!
質問7>「ワイス博士の過去世退行瞑想」のCDでは
必ず眠ってしまうのですが、大丈夫ですか?
回答7>私も必ず眠ってしまい、最後まで聞けたことがありません。(笑)
なので、CDで前世のイメージにたどり着けたことはありません。
ただし、とてもぐっすり眠れるので、寝起きはすっきり爽快です。
ワイス博士のトレーニングコースで出会った人たちにも、
私と同じような人がたくさんいました。催眠誘導CDですと、
自分のペースに合わせてくれるわけではありませんので、
実際に深いレベルまでいくのはなかなか難しいようです。
ただ、リラックス効果は大きいので、
催眠に入りづらい人が練習として使うにはいいようです。
ヒプノセラピーや瞑想に慣れた人が使えば、CDでも
深いレベルまで行ける場合もあるみたいですよ。
セラピストとともに行う前世療法では、
もし眠ってしまった場合でも起こしますのでご安心下さい。
質問8>夢とヒプノセラピーでの体験は、どう違うんですか?
回答8>以下、ワイス博士の著書「前世療法2」から
抜粋させていただきます。
「私の経験では両者の違いは、夢の場合、内容の70%は
何らかのシンボルや比喩であり、15%が実際の記憶、
あとの15%がゆがめられたものか、間違ったものです。
しかし、過去世の記憶では、その割合がかなり違います。
おそらく過去世体験の80%は実際の記憶であり、
10%がシンボルや比喩、残りの10%がゆがみや偽りという感じです。
例えば、あなたが今の人生の子供時代まで退行して、
幼稚園のことを思い出すように言われたとします。
当時の先生の名前や自分の服装や壁に貼ってあった地図、
友達のこと、教室のみどり色の壁紙などを思い出すかもしれません。
そのあと調べてみると、幼稚園の壁紙は黄色だったこと、
緑色の壁紙は小学校一年生の時のことだと分かったとします。
しかし、そうだからといって、
あなたの他の記憶も間違っているとはいえません。
同じように、過去世の記憶は
一種の歴史小説といった性格を持っています。
お話はファンタジーや創作、ゆがみ等が一杯あるかもしれませんが、
その核心はしっかりとした正確な記憶なのです。
同じ現象は夢の中でも今生での過去への退行の場合にも起こります。