2/14〜16に行って来ました
「
高野山に常楽会(声明)を聞きに行く旅〜音を感じ、気配を感じる」、
30年ぶりとも言われる大雪!!(笑)の中、
「有り難い」体験をいろいろさせていただく旅となりました。
ご一緒してくれた皆さん、寒い中、ありがとう♡
写真満載でレポ、お届けしますね。
難波駅で待ち合わせし、
橋本駅まで来て乗り換えると、車両はいきなりの真田丸〜!
なのでした。(笑)
座席がすっかりこの文様。この気合い、、すごいわぁ。
しかも優先席は、、よく見てっ。ハートマークなのですっ!
凝ってます。。
車体にも、真田丸。座席にも、真田丸。。
そんな電車に乗って極楽寺駅まで来たら、
高野山駅までは急勾配のケーブルカーに乗り換え。
なんとこのケーブルカー、
知らなかったのですが、4日前に故障して緊急停止し、45人の乗客が一時間程閉じ込められたとか。。動いてくれてて、よかった。。
無事に高野山駅に着いたら、バスに乗り換え、苅萱堂前で下車。
荷物を一旦置くべく、恵光院へ。
見事、雪に覆われておりました。。
まずは腹ごなし。
遅めのランチを、すぐ向いにある喫茶店「光海珈琲」にて。
もう2時を過ぎていたので、売り切れメニューも多く、、
野菜カレーを注文しました。
おいしかったです。^ ^
そしてここの名物、たまごコーヒー。
見ての通り、卵の黄身が入っているのですよ〜!
一体どんな味?!って思いますが、
ここに書いてあるように、カフェオレみたいな感じ。
飲むと意外とフツー。(笑)
満たされました、の図。
おなかいっぱいになったところで、奥の院へ〜。
で、これ。↑(笑)
吹雪いてるぅぅ〜。
一番手前にある「一の橋」から先、旧参道は通行止め。
よってナイトツアーも中止。「めったに中止になることはないですよ〜」と聞いておりましたが、その、めったにない大雪が。。^ ^; おかげでめったに見れない景色が見れました。(笑)
しんしんと。
積もりに積もっておりました。
前は3月でも結構観光客がいたけど、さすがに静か。
この静けさ、嫌いじゃないのよねぇ。。
とはいえ、さすがに今日、弘法大師の御廟まで行くのは止めにして、
16:30から始まる阿字観瞑想までの間、通りをちょっとお散歩。
・・・してたら、地蔵院に可愛いトトロ&立派なかまくら発見♡
「どうぞ入ってって〜」と言われるままに、入っちゃいました!
かまくら、久しぶり〜♪
中にはテーブルも入れてあって、しっかり作ってありました。
しゃがんでいると、結構天井高も、あるんです。
出入り口は狭いので、こんな感じ↑になっちゃいますけどね。(笑)
童心にかえりますなぁ〜…。( ´艸`)
頭の上が、、、
「お、重い…」と言っていそうなお地蔵さん。(笑)
そして恵光院へ戻って阿字観瞑想。
この阿字を思い浮かべながら、目は閉じず、半眼で20分ほど瞑想します。
前は瞑想部屋へ案内されましたが、今回は外人さんが多いせいか、そちらは外人さんのみになっていて、私たち日本人は本堂に案内されました。
この時期は、なのか分かりませんが、日本人より外人さんの方が多かったです。みんな、日本の仏教文化に興味津々なんですねぇ。うれしいことです。
瞑想の後は、17:30からもう夕食。
精進料理ですが、ちゃーんとしてるんです。
おいしくいただきました〜!
お食事は、こんなお部屋で。
グループ別にちゃんと仕切ってくれてます。
襖には「和光同塵(自分の才能や学徳を隠し、俗世間に交じって目立たないように生活すること。また、仏教では仏・菩薩が知徳の光を隠して仮の姿となって、衆生を救うこと。)」って書いてあるんですが、読めなくて、みんなでアレコレ推測。どれもハズレておりました。(笑)
そして一旦お部屋に戻って、常楽会までの間、お風呂&おしゃべり。
温泉ではないですが、高野山はお水がいいので、十分気持ちがいいですよ〜。
旅のはじまりに、カードも引いてみたんですが、、
高野山の周波数に、まだなじめていない感が。。^ ^;
ちょっとズレてる感じがありましたねぇ。少し、待ってみよう。
話しているといつも、あっという間に時間は過ぎます。
21:30くらいに恵光院を出て、金剛峯寺まで夜のお散歩。
振り返ると、月が美しかったぁぁ。
なんか、気分は大晦日。(笑)
10:00くらいに着くと、
お坊さんたちが夕食をいただくのに並んでらっしゃいました。
その後で、私たちにも、うどんが振る舞われます。
17:30に食べた精進料理はすっかり消化されたのか、、
23:00前に食べるうどん、ペロリといただきました〜。(笑)
おあげがまた、甘めでおいしかったなぁ。
23:00になると、大広間にお坊さんたちが集まってきて、
厳かに、常楽会が始まります。
声明は、お経に節がついたもの。
仏教音楽のひとつです。
お坊さんが持っている「博士」という声明の楽譜には、歌詞に音高(ピッチ)を示す記号(音譜)がついているんですね。今回、手元をのぞかせていただいて、初めて見て知ったのですが。面白い。。(興味のある方は、
こちらの新井弘順さんのインタビューが分かりやすかったですよ。)
少しだけですが、youtubeに映像をUPしました↑ので、どうぞ。
雰囲気が伝わるかと思います。
倍音、心地よい。。
聞くのもいいのですが、実際に発声してこそ、
っていうのもあるなぁと感じました。
音を、自分の体中に振動させるには、やはり、自分で声を出さないとね。
振動させることで開いてゆく何かがありそうです。
私たちは、隣のお部屋で見学させてもらうんですが、
左前あたりがお坊さんたちの控えの間のようになってます。
右の真ん中辺りは囲炉裏になっていて、
写真の右に写っているのは煙突なんです。
下に少しだけ、火が写っているでしょう?
年に一度、この時にだけ使われるとか。
でも、左側の襖がほぼ開け放たれている状態のため、寒い。
とっても寒い。。
あたたかければもう少し聞いてたかったんですが、
翌朝も勤行で早いし、私は12:30頃に失礼しました。
少しずつ、お客さんも帰っていくので、だんだん少なくなっていきます。
中には朝までずっといる方もいるようですが、、エライ。
帰りもお月様が綺麗でした〜。
つらら越しのお月様を、パチリ。
恵光院は、門限が特になくて、
「何時でも大丈夫ですよ〜」と言っていただけたのがありがたかったです。
2日目の朝は6:00に起きて、7:00から本堂で行なわれる勤行に参加。
海外のテレビの取材が入ってました。
勤行の後は、続いて毘沙門堂に移り、護摩祈祷。
やはり海外の方が多い。。
前回来た時はもっと混んでいて、後ろの方で見たのですが、
今回は真ん前で見ることができました。
前にはこのお坊さん↑で、
後ろには太鼓を叩くお坊さんとお経と唱えるお坊さんが二人。
なので、サラウンドな響きがまたなんとも。
燃え上がる炎とシンクロして、ダイナミックでした。
炎って、生き物のようですよね。
ずっと、見ていられます。。
護摩祈祷の一連のプロセスも全部見られて、得した気分。
そしてそのまま8:00から、昨日の場所で朝ご飯。
がんもも梅干しも、美味い。。
部屋に戻って今度は静かに写経。
朝から盛りだくさん。
チェックアウトの前に、金屏風の前の姫たちをパチリ☆
一人一人、アー写(アーティスト写真)撮影タイムとあいなりました。
( ´艸`)
荷物を預けたら、いざ再びの金剛峯寺へ出発!
まだ常楽会は続いておりますのでね。最後を見届けに。
忘れずに、恵光院の入口でも記念撮影しつつ。(笑)
今日は青空ものぞいて、いい天気♪
道を行くと、だいぶ雪かきもされておりました。
11:00の終了に向けて、クライマックスを迎えた声明は、
なんかこう、夜の始まりに聞いたのと比べると
「もうすぐ終わるぞ!」なラストスパートの勢いを感じましたねぇ。
一晩中、お疲れ様でした!!
台所には、昨日のかな?お坊さん達の食べた御膳がズラリ。
私たちはこのまま、金剛峯寺の中を見学。
常楽会が行なわれていた大広間は、
まだ片付け中のため襖が閉められたままでした。
新別殿では、お茶とお菓子をいただけます。
以前来た時はたくさんお客さんがいて、
お坊さんが法話を聞かせて下さいましたが、
今回は私たちだけ〜〜。貸し切り!(笑)
皆さん常楽会で出ずっぱりですから、さすがに法話もありませんでした。
でもやっぱり、すいていて、ゆっくり見れるのはいい。
冬の高野山、結構オススメですよ!
日本最大の石庭、蟠龍庭(ばんりゅうてい)は、雪に埋もれて分からず。(笑)
ホントなら、こんな感じ。↑
同じ場所とは思えませんねぇ。(笑)
でも何度も言っちゃいますが、
やっぱり、誰もいない感じはいい。。
「観光」ではなく、ちゃんと高野山という場と、空気と、向き合える感じがします。
高野山のキャラ、こうやくんともパチリ☆
高野山のあちこちに、いますよ〜。
と、金剛峯寺を出ようとしましたら、
ちょうど儀式の中で一番偉い方とお見受けした高僧の方が
お帰りになるところでした。
雪の白を背景に、朱色の袈裟が鮮やかに映えます。。
なんだか神々しくて、つい後をつけるように追いかける私たち。。
お車に乗ると、窓を開け、こちらに向って手を振って下さいました。
感極まって涙するRさん。。
うまく言葉にはできませんが、
なんだか感動的な場面に立ち会ってしまった、、
そんなうれしい偶然(で必然)の出来事でした。
一転の青空といい、祝福を感じるっ!!
この写真も、人、いないでしょ〜??
普通はこうはいかない。冬の特権ですなぁ。
ただ冬の難点は、閉まっているお店も多いってこと。
ランチ難民になりかけましたが、
昨日と同じ光海珈琲でオムライスを♡
ほうじ茶のシフォンケーキも、半分こして、食べちゃいました。
軽くて、ペロリといけちゃいます。
そして再びの奥の院。
昨日の吹雪とはうってかわって、日差しの強いの、伝わります?
目を開けていられないくらい、眩しいのであります。
サングラスが欲しいくらいでした。
旧参道は通行止めなので、「奥の院前」までバスで行って、
そこから歩いて御廟に向います。
こっちの道は、私も初めて。
お化粧したお地蔵さん。
雪に埋もれて、なんだか余計に可愛いことになってる。。
杉の木々の隙間からこぼれる木漏れ日も
美しかったです。
溶けた雪が、背の高い杉の木から時折、投下されるため
当たると結構悲惨ですが。(笑)
お墓をまわってお経を唱えていたお坊さんたち。
水向け地蔵さんも、すっかり雪に埋もれてらっしゃいました。
ここで水を手向けて祈り、御廟橋を渡り、霊域へと入ります。
御廟の前の道ですら、こんなにすいているなんて。。
なんて有り難いんでしょう。
人がいっぱいいる時とは、佇まいが全然違いますよ。
写真は撮れないのですが、私は灯籠堂の奥にある御廟の前にいるのがすごく好きで。。今回は昼でもほとんど人がいなかったので、ゆっくりとそこでお大師様とお話することができました。冬、いいわぁ〜。
皆さんへのメッセージも、それぞれ、受け取らせていただきました。
そして織田信長と豊臣家のお墓をお参り。
なにせ雪、雪、雪なので、階段を下りる時は慎重にならざるを得ない。
皆さん、真剣です。( ´艸`)
この後はお土産屋さん巡り。
高野山大師堂でお線香もバッチリ、買わせていただきました。
これでまた、当分もつなぁ〜。^ ^
そして本日の宿坊、不動院へ。
有名な吉仙庭は、やはり雪に埋もれておりました。。(笑)
このお庭を見ながら、夕食を食べられるようになっているんですけどね。
すっかり、雪と氷のハーモニー。
書院は、こんな風情あるお部屋で、右手がお庭。
お客さんごとに仕切って、ゆっくりできるようにしてありました。
私たち以外は皆さんお一人様だったので、静かでしたねぇ。。^ ^;
ここの精進料理は、超・豪華!料亭なみ!
トリップアドバイザー等々の評価が高いのが頷けます。
どれもあたたかく美味しくて、大満足。
お部屋に戻って、お風呂に入ってまったりしたら、
小さなお茶会タイム。
濃い話をいろいろしつつ、カードもひきつつ、
御廟でのメッセージも伝えつつ。
気づいたらあっという間に23:30!
いくらでも話せますが(笑)、明日も朝の勤行があるので、切り上げました。
おやすみなさい☆
3日目の朝も7:00から勤行。
本殿に向う途中、天皇皇后両陛下が不動院にいらした時のお写真が飾られていました。
知らずに予約したのですが、やはりご縁を感じてしまう。。
☆ブログ「4度目の皇居勤労奉仕!2度目の団長篇」は
こちら。
昭和天皇のお写真もありました。
不動院には、鳥羽天皇皇后美福門院も御遺命により埋葬されているということで、ちゃんとお参りにいらっしゃるんですねぇ。
菊の御紋も、あちこちに施されていました。
朝ご飯はまた昨日とは違う場所、
和歌山県指定の文化財でもある「庫裡(くり)」にて。
目でも口でも美味しい。
贅沢な朝でした。
写真撮ってもらったんですけど、
横にシャーって光が走ってるんだよなぁ…
なんでしょね?
またチェックアウト後、荷物を置かせてもらって出発〜!
記念に、天皇皇后両陛下が写っていた写真と同じところで
撮ってみちゃいました♡
今日はまず大師教会にて、授戒を。
仏さまの示された戒めの教え(戒)を阿闍梨さまから直接授かり法話を頂く儀式です。
このお堂の裏にある授戒堂で受けるのですが、暖房は一切なし。
今回一番の寒さでした。。修行だ。。
でも真っ暗闇の中、蝋燭に照らされた阿闍梨さまの影を見つつ聞く法話は、良いものですよ〜。
お堂に、こんな鳥の足跡が。微笑ましい。
そして金堂、根本大塔、御影堂へ。
雪の白と朱色と青空のコントラストが!いいっ!
真っ白な、さらっさらの雪。。
やっぱりこれ、やっとかないとねぇ。(笑)
はい、よく見ると、人型が3体〜。。
良い子は、真似しないでね。( ̄▽ ̄)ノ
こちら、三鈷の松。
縁起物の三葉の落ち葉を拾って持ち歩くといい、と言われているので、
前はたくさんの人が探してましたが、
ここも私たちだけ!
なので、あっという間に見つかりました。(笑)
2/27の「チベット新年に、小さなお茶会」でプレゼントしますので、
よかったらどうぞ。
☞こちら。 (三鈷の松の詳しい説明も書いてあります)
そしてまた、ランチ難民になりかけましたが(笑)
入った喫茶店・館でおばちゃんからふと「ケーブルカーが故障で止まってるみたいだねぇ」と言われ。「え?!」と固まる私たち。
おばちゃんも詳しいことは分からないということで、
スマホを検索してみたところ、前日の夕方にまた故障し、乗客5人が3時間ほど閉じ込められたと…。おぉぉ。。振替輸送がされていると思うけど定かではない、ということで、飛行機と新幹線の時間が決まっているお二人は、ランチどころではなくなり、すぐに高野山駅に向かうこととなりました。
宿坊の方も言ってなかったし、高野山に住んでいるからと言って知っているとは限らない中、よくぞおばちゃん、伝えてくれました!って感じです。
結論としては、高野山駅から橋本駅までシャトルバスで振替輸送が行なわれていたんですが、時間がかかるので、お二人はタクシーで橋本駅まで行って、余裕で間に合ったとのこと。よかったよかった。
私ともう一人のお客さんはシャトルバスで帰りましたが、橋本駅まで一時間半くらいかかったかなぁ。高野山駅で橋本駅までの切符を買ってシャトルバスに乗るんですが、また来た道を戻る感じだったので、もしタクシーで橋本駅に向かうなら、高野山駅には行かずに高野山の町でタクシーをひろった方が早いです。まだ運転再開は未定らしいので、一応ここに情報書いておきます。誰かの役に立ちますように。
そんなわけで、最後はバタバタになってしまいましたけど、
「有り難い」濃厚な旅でした。
ギリギリとはいえ、
必要な情報は必要なタイミングでもたらされますね。^ ^
なんやかんや、どんなこともどうにかなっていく。
旅にトラブルってつきものですけど、
何か起こった時にどう柔軟に対応していくかって
結構、人生にも役に立つ、いい練習になるんですよ。
思い通りにならないと不安になったりイライラする人には、
ぜひインド辺りを旅して欲しい。。
思いっきり、思い通りにならないから。(笑)
何でも、とことん体験すると、人はサレンダー(降伏)しますからね。
そこでやっと、委ねられます。
また、皆さんのご感想は別途、ご紹介させていただきますね。
(
☞こちら)
だいぶ長くなりましたので、この辺で〜。