【お知らせ】
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チャリティ企画:5/8(水)屋久島のなおちゃんと、ZOOMでクジラお話会🐳(録画視聴可)、お申し込み受付中。詳しくはこちら
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2024年4月より、RASのセルフケア講座、ファシリテーター養成講座、特別解放コース、ファシリ向けカラーカード講座の料金が10%UPすることになりました。

【リトリート】
7/9(火)〜14(日)加計呂麻島&奄美大島リトリート5泊6日は、残1席となっております。
現在、五島列島、天草でのリトリートのご希望をいただいております。2名いらっしゃったら日程を決めて、あと1名募集しますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

【ゼニスオメガヒーリング・プラクティショナー養成講座】
2020年より、ZOOMでのオンライン授業が可能になりました。詳しくはこちら。テキストを事前に送る都合上、開催1週間前には受付終了とさせていただきます。2023年4月より対面授業も再開しますが、オンラインの方が人数は集まりやすいです。
レベル1を受講希望の方がいらっしゃいます。新規受講者3名以上でオンライン開催決定(4名以上で対面開催も可能)となりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
レベル1〜5まで、ご希望に合わせて随時開催中です。他校からの生徒さんもどうぞ。お気軽にお問い合わせ下さい。授業内容について詳しくはこちら

RASセルフケア講座に関するQ&Aはこちら。(受講された方へ)

2020/06/09

善悪、という二極の幻想〜漫画「イティハーサ」がスゴイ!


水樹和佳子さんの漫画「イティハーサ」、
皆さんは読んだことありますか?

私は最近になって知ったのですが、お客さんがオススメしてくれて
「なんなら、宅配便で送りますよ!^ ^」と送ってくれました。
(ありがとうございます♡)


いやぁ… 凄い漫画です。

1980年代に、こんな世界観を描いていたなんて、
早すぎる…。

もし仮に当時、私が読む機会があったとしても、
まず今のようには理解できなかっただろうなぁ…。
まだまだ子供だったし。😂
あっさい部分でしか、受け取れなかったわ。😅


古代日本が舞台なんですが、

・目に見えぬ神々(二極を超えた意識体)と、信仰する人々
・亞神(善の神々)と、信仰する人々
・威神(悪の神々)と、信仰する人々

を通して、
ミクロ視点で描かれる、神々と人々の葛藤と
マクロ視点で描かれる、なぜ二極が存在するのか?
なぜ悪は存在するのか? の答えが、
なんとも絶妙で。素晴らしいんですよねぇ…。

神々さえも己の存在意義を自問自答する姿がまた、いい。
「私は誰か?」「なぜ存在するのか?」
この、究極かつ深遠なる問い…。


あまりネタバレにならないよう、ストーリーにはあまり
触れずに、名言をシェアしたいと思います。☺️


大差ない… 善も悪も…

 善悪が対峙しているように見えるのは
 そのどちらかに囚われた者が見る幻想にすぎぬ。

 善も甘美… 
 悪も甘美…
 媚薬の如し…


善悪という二極は絶対的なものではなく、
相対的なものですからねぇ。

戦争がわかりやすいですよね。
自国が善で、敵国が悪、っていう構図。
自分のいる国が違えば、善悪は逆転する。

善は悪にもなり得るし、
悪は善にもなり得る。


私がこの視点を漫画で初めて感じたのは
以前もブログに書きましたが、
手塚治虫「火の鳥 鳳凰篇」です。☺️

☆「GOMAさん個展『再生』に行ったら、
 つい作品買っちゃいました☆」はこちら


今みたいな一大シフト期は、
白が黒に、黒が白になるくらいに
価値観がどんどんひっくり返っていくから、

未だ二極に縛られている人、
光ばかり追いかけて闇を否定しているような人には、
こういった漫画、ぜひ読んで欲しいなぁと思いますねぇ。


あの二人が危険なのは
 善にも悪にも囚われていないからだ…


それゆえ、この二人は、亞神(善の神々)からも
威神(悪の神々)からも、支配されようがなかったんです。

つまり、善悪といった二極に囚われなくなった時、
人はようやく、本当の意味で<自由>
になれるんですよねぇ。


霞んで遠いものほど…
 曖昧で 胡散なものほど 真理に近い…
 いや それこそが 真理なのだ


これもその通り。
それゆえ、捉えがたい…。
曖昧だからこそ、言葉では伝わりづらい…。


特におまえのような命は…
 そのまま… 死んではいけない
 …また…そのまま 生まれて…しまう

また… 生まれる?

御魂に…ついた傷が… 癒されぬ…まま
 …死ぬと… その傷を 抱えたまま…
 また…生まれてしま…う


これもまさに。

RASでは信じ込みと呼び、ゼニスではブロックと
呼んでいる部分でもありますね。

私はヒプノセラピーもやっているので、実際に
前世で癒されなかった傷が、次の生にどう影響するか、
実例もたくさん見てきてますので、
本当にそうなのよ〜!と声を大にして言いたいところ。😆

癒せる傷は、癒せるうちに、自分で癒しましょうね〜。
外側と格闘している場合じゃないです。。

もちろん、生まれ変わってまた同じテーマと格闘したければ
そのままでもいいのですが。。
私はイヤじゃ。😂


…何の為に生まれてくるのか おれのような者が…
 必要…ないのに…

…ここに在って… 必要…じゃないものは…ない


そう。本当にそう。
みんな、宇宙から許されて、存在してる。
存在している時点で、許されている。

この漫画では、威神(悪の神々)を信仰している人たちの
そうなるに至ったバックグラウンドも丁寧に描かれているので、
悪の側にも共感できるんですよねぇ。。

悪は善に負けろ!なんて
単純には割り切れない。

「スター・ウォーズ」のダースベーダーも、最初は善だったのが
愛ゆえに悪に転じたからこそ、一番人気のキャラクターになった
のだと、思うんです。

決して、全くなかったものを埋め込まれたわけじゃなくて、
もともと持っていたものを引き出される、ってとこが
ポイントですよねぇ。。

どんな人の中にも闇の部分はあるから、
誰だって、いつそうなるかわからない、
だからみんな、感情移入できる。

それくらい、善悪の境界線なんて曖昧なものだってこと。
なんですよね。


わたしたちは すでに わたしたちではなく
 わたしなのです。

 わたしはわたしであることを受け入れました…
 わたしであることの 希望と絶望の 両方を…

 だから 選べないのです。
 亞神の世も 威神の世も…


善と悪、光と闇を、統合した存在である
透祜のセリフ。


それを受けて、完璧な調和の世界を創ろうとしている
亞神の天音は言います。

選べないのではなく、選ぶ必要がないと…
 そう言ったのです。
 はじめて… 恐怖を感じました


善は善ゆえに、絶対的に正しい、と思い込んでしまうもの。
悪は悪なりに、悪だと自負してやってる場合も多いですが、
善は、善=正しい、と、そこを全く疑わない。。
「選ばれて当たり前」の立場だと思っているから、
人間から、悪や闇の体験を<奪って>いることには、気づけない。
実は、そこに怖さがあるな… って思いますね。

そして、

善悪って、人がいずれかを選択してこそ成り立つもの、ですから
そもそも、選択されなければ、成立しないんですよね。。
だから、天音は、「選ぶ必要がない」という透祜に恐怖を感じた。

二極を含んだ者は、
誰の下にもつかないから…
誰にも従わないから…


一方、透祜の育ての兄・鷹野は
どちらも選べない自分たちを「ゆらめく者」と言っていて
私はなんだか、その表現も好きでねぇ…

誰よりも強いんだけど、感情に流されやすい
すごく人間臭いキャラクターで、

完璧な調和の世界では「ずっと、何も見えない」
ということには、体験を通して、
ちゃんと、気付くんですよね。


統合って、揺るぎない感じがするけど、
全てを含んでいくことですから、
白でも黒でもなくグレイで、
そのプロセスにあっては、
「ゆらめく者」とも言えますよねぇ。。

人は、惑うもの。

どちらも体験しなければ、真ん中は、わからない。


始めに我等は 有蘇耶(アスカ)と無有(ムウ)を創りだした……
 有蘇耶には科学文明を 無有には宗教文明を興し
 それを加速して人という種の行く末をみた

 そして それぞれはそれぞれの理由で 破滅にいたった……


アスカ=科学文明=アトランティス
ムウ=宗教文明=レムリア

のことだと思うのですが、
今のスピリチュアルって、何かとレムリアは素晴らしい✨
レムリアをもう一度✨ みたいなところ、あるじゃないですか。
でも、戻ってどうする?!って思うというか… 😅
滅んだわけですから、滅んだ理由があるはずで。

私たちは、どちらでもない、新たな在り方を見つける必要が
あるんじゃないかなぁ…と。

「イティハーサ」はその辺も描いているのが
すごいなぁ…と思うんです。


いつかすべてが終わったあと…
 人類がそれを選ばず 輪廻転生を選んでいれば
 わたし達は一つの魂として 輪廻の輪に戻る…

でも もし… 選ばなかったら?

消えてしまう。わたし達も… 人類も…
 情報はほどけて …離散するから

  ↑
この考え方は面白い…、というか、私にとっては新鮮!で。

仏教でもチベット密教でも、悟りたい人たちは基本、
輪廻転生から抜け出すこと=解脱を目指すのに、

「輪廻転生を選んでいれば」と、
むしろそっちを選ぶことをポジティブに捉えてる。

それは人として生まれることを肯定している
人間賛歌にも取れて、
なんかそれはそれでいいなぁ♡なんて。☺️

もちろん解脱も
人として生まれることを否定してるわけじゃない
ですけどね。


情報はほどけて離散する…

なんだかとても、よくわかる。


水樹先生が、最終巻のあとがきに
10代の最後の歳に見た夢について書いているのですが、

おそらくそれは、私が9日間のサイレントリトリートで感じた
「全」の体験にもちょっと近くて、
あぁ… だからこんな物語を紡げたのか…
と、とても納得しました。☺️


しっかし深すぎて、
いろんな側面から、どこまでも掘り下げられるなぁ〜!

言霊、音霊、響き、振動、カタチ… についても
その大切さ、パワフルさが伝わりますしね。


「イティハーサ」の始まりの言葉

その答えを求め続けると気のふれる問いがある  
自分は何故ここにいるのか  
何処より来たりて 何処へ向うのか…  

実に人はこの問いを忘れる為に人を愛し  
この問いから逃れる為に神を求める 

ここに凝縮されてる、とも言えますが。


ネタバレしてもいけないから、
ここでは書きたいこと書ききれないし、

「イティハーサ」を読んだ人たちと
小さな寺子屋でもやって、深め合いたいわ〜。😆

あんまり時間経つと、
私は細かいこと、きっと忘れちゃうけど。😂



☆「気づきのヒント まとめ」はこちら