【お知らせ】
2025年1月より、RAS認定ファシリテーターの更新制度が変更となります。ファシリ講座の受講を検討中の方は、お気軽にお問い合わせ下さいね。

【リトリート】
2025年も2/7以降で、なおちゃんとクジラを見る🐳屋久島リトリート、リクエストいただいてます。他にも希望者いらっしゃいましたら、まだ日程確定前なので、調整できるうちに早めにご連絡くださいね。今回の告知はしてませんが、以前の告知、こちらを大体の参考にしてください。
リトリートのリクエストは、場所や時期にもよりますが、宿などが取りづらいので、少なくとも開催の2ヶ月前、できれば3ヶ月前 にはいただけると嬉しいです。


【ゼニスオメガヒーリング・プラクティショナー養成講座】
2020年より『マスターティーチャーのみ』ZOOMでのオンライン授業が可能になりました。詳しくはこちら。テキストを事前に送る都合上、開催1週間前には受付終了とさせていただきます。2023年4月より対面授業も再開しますが、オンラインの方が人数は集まりやすいです。

レベル1〜5まで、ご希望に合わせて随時開催中です。他校からの生徒さんもどうぞ。お気軽にお問い合わせ下さい。授業内容について詳しくはこちら

RASセルフケア講座に関するQ&Aはこちら。(受講された方へ)

2011/02/28

ティク・ナット・ハン16年ぶりの来日


ティク・ナット・ハンが16年ぶりに来日すると知って早速、
東京講演のチケットを買いました。

ティク・ナット・ハンはベトナムの禅僧で、
欧米ではダライ・ラマ14世に並ぶ高い評価を受けています。

キング牧師にノーベル平和賞候補に推挙されたこともあるほどの、
人権活動家でもあります。

私は彼の著作はまだ読んだことがありませんが、
ワイス博士が本の中で彼について書いていたのを読んで、
初めて知り、感銘を受けました。

ここに、ワイス博士の「魂の伴侶」から、
師について書かれた部分を抜粋させていただきます。

***

ベトナムの仏教の僧侶であり、詩人でもあるティク・ナット・ハンは、
一服の茶の楽しみ方について書いている。

お茶を楽しむためには、
人は完全に、今という 時に目覚めていなければならない。
今という瞬間を意識している時にのみ、
手は茶わんの快い温かさを感じることができる。
今という瞬間のみに、香りを楽しみ、甘さを味わい、
繊細さを感じとることができる。
過去のことを思い煩っていたり、将来のことを心配していたりすると、
一杯のお茶を楽しむという体験を失してしまうだろう。
茶わんを見おろすと、もうお茶はなくなっているのだ。

人生もまったくこれと同じである。
今という時に完全に心を向けていないならば、
まわりを見回してみると、もうそれはどこかへ行ってしまっているのだ。
人生の感触、香り、繊細さ、美などをすべて見すごしてしまう。
人生はただ、あなたの目の前をあっという間に通りすぎてしまうだろう。

過去はすでに終わっている。
そこから学ぶことを学び、手放せばいいのだ。

未来はまだここにない。
未来に対する計画をたてるのはよい。
でもそのことを心配し て時間をむだにしてはいけない。
心配は必要ないことなのだ。

すでに起こってしまったことを気に病むのをやめ、
起こらないかもしれないことを心配するのをや めた時、
あなたは今という瞬間にいることができるのだ。
その時、あなたは人生の喜びを十分に体験し始めるだろう。 

***


このことは、ヒプノセラピーの哲学にも関連しています。
前世も含む、過去の思いを思い出すことで、気づき、学び、手放す。
もうそれは終わったこと、過去のことなのだと、
それを潜在意識で理解することで、捕われていた思いからの解放が起こる。
私達は今を生きずに、過去に縛られていることが、
なんて多いことでしょう。

こう考えると、お茶の時間も瞑想のようなものですね。
日々の暮らしの中で、今ここ、この瞬間に、気づきとともにあること。
四季の移り変わりを感じたり、雨のにおいを感じたり、
そういうささやかなことを忘れないでいたいものです。

あるヒーリングの先生が、

「お坊さんが寺に籠って修行するなんて、むしろ簡単なこと。
すでに整った聖なる環境の中で、
聖なる自分でいるようにすればいいんだから。でも、
本当の意味での修行は、俗な世間の中でこそ。
俗の中でいかに聖なる自分でいられるか。その方がよっぽど難しい。」

というようなことをおっしゃっていたのだけれど、
いわゆるスピリチュアルな考え方も、
日常生活に活かせてこそ、だと思います。

私達は目の前のことでいっぱいいっぱいになりがちで、
まわりに振り回されることもしばしばですが、
そういう時こそ、一杯のお茶を楽しむ余裕。
大切ですね。