in Dortmund, Germany!! |
皆様には長らくお休みしてしまいご迷惑をおかけしましたが、私がドイツで何をしていたかというと、この9月から始まった展覧会の準備に明け暮れておりました。写真はこの半年、一緒に仕事をともにしてきたドイツの(愉快な?!)仲間たちです。無事にオープニングを迎えることができ、心からほっとした日の夜なので、表情がゆるゆるしております。笑
みんな、がんばった!!
私は今までも外国の方々とお仕事をする機会は結構ありましたが、今回のようにがっつりと入り込んだのは初めてだったかもしれません。それだけに、すごく勉強になったし、何より国が違うということは、ベースになっている価値観が違う=仕事の仕方が違う、というわけで、「常識って何だろう?」ということをつくづく考えさせられました。
ざっくり言うと、日本人の細やかさに比べ、ドイツ人は大雑把です。日本スタッフが事前に懸念点をあげてそれの対応策を考えようとしても、ドイツスタッフは直前になってその懸念点が現実味をおびるまで、動こうとはしません。彼らには彼らのペース配分があって、それは私たちが何を言っても見事に崩れませんでした。すんごい、マイペース。
これ、神経質で几帳面な人だったらストレスで倒れているだろうなー、と思います。笑
郷に入ったら郷に従え。こちらのやり方を押し通そうとするばかりではうまくいかないので、こういう時はお互いのやり方を尊重していくしかありません。
日本では常識、とされていることも、国が変わればもうそこでは常識ではなくなります。その国にはその国の常識があって、どちらが正しいとか間違ってるとかではないんですよね。
こうなってくると、常識ってそもそも何?って思います。
辞書には「一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識•意見や判断力。」とあります。多数決、って感じですよね。もちろん、常識っていう暗黙の社会的ルールが存在しないと、秩序が乱れて社会が正常に機能しないかもしれません。
だから私としては、常識を知りつつ、常識に捉われないでいたいな、と思います。
そのためには、時々日本を離れて、離れた場所から日本を、そして自分の価値観を見直してみることも、 やっぱり大切だなー、と思うのです。
そして例えば「そんなの常識だろ!」と怒る人がいますが、それはあくまでその人の中での常識であって、今まで生きてきたベースが違ってたらその常識は違っていて当たり前、なので、これはなかなか苦しい文句だぞ・・と思ったりします。
私たちはついつい、自分の常識を人に押し付けてしまいがちですが、 「常識ってそもそも何だっけ?」と立ち止まる時間も持ちたいですね。