アングレームの町並み |
1月にお仕事で行った、フランスのアングレーム国際漫画祭のご縁について、書きたいと思います。
私がこの歴史ある、ヨーロッパで最も大きな漫画イベントについて知ったのは、数年前、漫画家の故・上村一夫さんを父に持つ、友達の汀さんが参加していて、彼女から話を聞いていたからでした。
「昭和の絵師」とも称された上村一夫さんの漫画は、 フランスでも翻訳されており、人気があります。昨年夏、ドイツに行った時も、小さな村の駅のキオスクにまで置かれていてびっくりしましたが、それくらい、ヨーロッパでも流通しているんです。いかにも日本な空気感と独特な湿度の高さ、情緒あふれる大人の世界感に魅かれるのでしょうね。
彼女は、お父さんの代わりに、美しい着物姿でアングレームで展示された原画展の取材を受けたり、トークイベントに登壇したりしていました。
でもまさか数年後、自分が行くことになるとは・・・。
(私は日々の音色でのお仕事の他に、アート関係のお仕事もしています。)
もともとこの出張には、別の人が行く予定だったのですが、急に自分が依頼されたことも含めて、つくづく不思議に思います。
そして今回、彼女を通してヨーロッパで一番大きなマンガの出版レーベルの方を紹介してもらったおかげで、彼らが主催するパーティーにも出席できたり、他にもいろいろな方を紹介していただくことができました。
しかもそのレーベルで翻訳出版していたマンガに、私がお仕事させていただいている公募展が大賞を差し上げていたことも、嬉しい偶然でした。
友達には、本当に、思わぬことろで助けられるものです。
これもご縁なのだろうと思います。
こうやって、繋がっていないと思っていたことも、ふいに繋がっていくことが、人生の面白いところですよね。
結局、ぜーんぶ、繋がっているのでしょう。
果たして次は何が繋がっていくのか・・・
誰かに仕組まれたパズルのように感じることもありますが、
面白がって楽しみたいと思います。