まず、来年3月に出産予定のデザイナー友達と久しぶりにゆっくりランチした後、1人で表参道のGYREでやってる彫刻家・名和晃平さんが主宰するSANDWICHの展覧会「KOHEI NAWA | SANDWICH」へ。
ここのギャラリーは広い空間ではありませんが、しっかり作り込まれてて、作品のメイキング映像も見応えがあって面白かったです。作品の規模がデカイだけに、どうやって作っているのか想像がつかないところがあるので、その過程も見せてもらえると、一層「すごいなぁ…」と思いますよ。
来年2月16日までやっているので、お近くに行くことがあれば、寄ってみて下さい。
その後、あさみから誘われるままに、あさみがMCを勤めるBS日テレ「TOKYO DESIGNERS WEEK.tv 茂木健一郎の発送の種 IMAGINE」の新コーナー「憧れの女子部屋」の公開収録へ。ゲストは安藤桃子監督と多摩美術大学建築学科の女子大生たち。
これが意外と(失礼!笑)面白くって。
どんな内容になるのかあんまり想像できてなかったんですが、建築を学んでいる学生さんたち4人が「憧れの女子部屋」を実際に模型で作ってきて1人ずつプレゼンしてくれるんですね。みんな若いのにしっかり自分の考えを持ってるし、「わ。私もこんな部屋住んでみたい!」とか思える、ちゃんとした模型を制作してて、感心してしまいました。
それに対して、あさみと安藤さんが意見や感想を言いつつ進めていくわけですが、あさみの的確な意見に加えて、なにせ安藤さんのオリジナルなオモロイキャラといったら!! たくさん笑わせてもらいました。
「ごちゃごちゃしてる方が好きなんです」→私も!分かる!
「長女は大変」→私も!分かる!
「古民家を改装して畑耕して暮らしたい」→私も!分かる!
なんか、言うことにもいちいち共感できて、気取りのない、自然体の可愛さといい、すっかりファンになっちゃいました、私。
ちなみにこの番組はBS日テレで毎週月曜23:00-23:30に放送されているんですが、私はBSが見れないので、youtubeでしか見たことがありません。。(笑)
その後、収録現場でバッタリした友達と一緒に、表参道のスパイラルへ。
「声」にまつわる森本千絵展を見て来ました。
スパイラルホールで開催中の公演、ジャン・コクトー作「声」の舞台美術も手がけている千絵ちゃんが、この戯曲からインスパイアされた作品を発表しています。
写真は、その名も受話器ならぬ「受話木」。
高木正勝さんが集めた声を音にして、美術・佐々木尚さんと造形作家・上岡祐司さんが手がけた大きなオブジェ。108の受話器から、たくさんの声が聞こえてきます。
声って、物語ですよねぇ。。
よくこんな作品考えつくなぁと思います。
見た目はシュールっていうか、ちょっと不気味でもあるんですけど、舞台の中に入り込んだ気分になるので、なんだか自分がファンタジーの一部になったような気分が味わえますよ。
久しぶりにスパイラルカフェにも寄りました。
ここは、作品を見ながらまったりできるのがいいんですよ〜。
夜に開催される一夜限りのスペシャル・ライブまで、まだ時間があったので、久々に青山ブックセンターにも行っちゃいました。本屋はやっぱり落ち着きます。
前座中(笑)の三谷幸喜さんと森本千絵ちゃん |
さて、21:30から始まったライブは、なんと、
坂本美雨(Vo)、高木正勝(Pf)、中村達也(Dr)、近藤良平(Dance)、レオナ(Tap Dance)…という、なんとも豪華なメンツ。
しかも、練習なしの即興。
だからこその緩さももちろんあるんですが、そこはご愛嬌、
の、とっても和やかで楽しいパフォーマンスでしたよ〜。
まさに一期一会の夢。
千絵ちゃんの絵をバックに、 レオナさんと達也さん |
私がこのメンツで一番ライブを見ているのは達也さんなんですが、この空間で、このメンツで見る達也さんがとにかく新鮮すぎて、笑けてきました。ご縁の妙を感じたりして。何してても、かっこいいんですけどね。
そもそも私がこの場にいれたのも、先日ブログにも書いた、GOMAさんと達也さんのライブを見に行った桜座で、すごく久々に千絵ちゃんと再会してお話ができたことがおっきいんです。10年程前に、あさみの初作品集「futo」のデザインをしてもらったのが最初の出会いだったんですが、今やもうすっかり大活躍の売れっ子で、あそこで再会してなかったら、お知らせメールをもらっても「行きたい!」って手をあげる勇気はなかったな、と。(笑)本当に、ありがとうぅぅ。ですよ。このライブは見逃したくなかったですもん。ご縁には、感謝するばかりです。
そうそう、現場で写真を撮っていたのがこれまた不思議とご縁のある、池田晶紀くんと富永よしえさんで、こういう機会にバッタリして言葉を交わせることが、これまたとっても嬉しかったのでした。なんかね、わざわざ会うとかはないんですけど、こうやって偶然会いながら繋がってくんですよねぇ。これだから、「書を捨てよ、町へ出よう」って思いますよね。(笑)
桜座にて。千絵ちゃんと。 |
最後に、ちょっと長くなるんですけど、
ピアノで出演してた高木正勝さんのFacebookの書き込みが、素敵なのが多くて。前々から皆さんにも紹介したい!と思ってたのです。
ついでのようで何ですが、高木さんが出て来たところで、勝手ながらコピペさせていただきます。
***
「生きていると、どうやらもやもやする渦が、その時々で、違う形で身体の中にあって。
その渦の向こう側に辿り着きたいことは知っているのに、辿り着く道がない。
ぐるり、周りを回ってみても、門がない。
どころか、壁もないので、叩きようもない。
でたらめに試してたら、穴が空いて、いつの間にか辿り着いてたり。
いままでやらなかったことをやってみたら、いつの間にか辿り着いていたり。
何が飛び石になるかわからない。
例えば、ある本を読んで、きっと何か大切な言葉が書いてある筈なのに、てんで理解できない。
別の本を読む。読んだ後に、もう一度、あのよくわからなかった本を読んでみたら、そういうことかと、染み入ってくる。
人との出逢いも、場所との出逢いも、
何につけても、
辿り着きたいところを知ってるときは、辿り着ける。
誰かが飛び石になってくれたり、ささやかな流れが飛び石になってくれたり。
ピアノエラ。
本番前の夜、身体の枠は、思っている以上に皮膚からはみ出てるのを改めて知った。身体の中に川が流れているのをはじめて知った。
舞台の上で、最後に小さな穴が空いた。
今日、久しぶりに葉山に呼ばれた。3年前に1ヶ月だけ住んだ土地。
山に引っ越してから、もやもや渦巻いてた、その先の生に、空いた穴から、するりと辿り着いた。
草かむれば藁になる。
あらたしい。
よきかな、よきかな。」
「山の麓に引っ越ししてきてから、目でみる情報よりも耳からの情報が重要になりました。
「音」の「門」で「闇」となりますが、闇って光の反対ではない気がしてきてます。
耳を澄ましたときに見えてくる、感じ取れる世界を闇というならば、世界への接し方が変わってくる気がしてます。
光があるから闇がある、闇があるから光がある、という話ではなくて。
光の中にも闇が溢れてる。
書いてて、よく分かってないですが、これから踏み入れたいものの感じ方です。」
***
なんか、いいですよねぇ。
私は、すごく共感しました。
特に、「光の中にも闇が溢れている」って表現。
そうそう!って閃くものがありました。
私も、光と闇は決して反対語ではないと思っています。
兵どもが夢の後… |
さてさて、展示は12/26(木)までとなってますので、
クリスマスのイルミネーションとセットで、是非〜。
入場無料ですよ☆
いやぁ、久々にイベント盛りだくさん、予想外にバッタリした人も盛りだくさん、で、濃厚な一日となりました。昔は毎日のようにこんなでしたが、今はたまにがちょうどよいです。はい。(笑)