震災前の2月に「階段を降りるのが怖いんです。足の痛みもひどくなってきました。」という女性がヒプノセラピーを受けにいらっしゃいました。
彼女はその時2つの前世を体験しましたが、そのひとつはギリシャ辺りの王様で、今まさに国が滅びようとしているシーンからいきなり始まりました。
海辺で魔術師のような女性と話を終えた彼(彼女)は、宮殿に戻り、たくさんの人たちがいる中、高い石階段を上ってゆきます。そしてそこから、民に向かってこう言いました。
「私達は楽園を築いて来た。
私達の知識、科学、ありとあらゆる努力、
決して無駄ではない。
私は常に繁栄を求めて来た。
いかに豊かに
いかに皆が潤い
いかに幸せであるか
けれども残念なことに私達は求め過ぎた。
自然の調和を置き去りにして、我欲が優先された。
ここはもうすぐ滅びる。
私達はもっと調和しなければならなかった。
神が与えられた自然というものと。」
以上は、私が聞きながらメモしたものです。
そう言い終えるとほぼ同時に、地響きがして揺れ、建物はすべて崩れ、王は足下から落ちて亡くなりました。
「この人生であなたが学んだことは何ですか?」と聞くと、
「後悔してもしきれない」としばらくの間うな垂れた後、
「・・・求め過ぎてはいけない。
与えられたものに満足する知恵を持たなくては。
自分の手に余るほどのものを欲した時にバランスが崩れる。
支えられなくなった。」
と話してくれました。
震災の、まさにちょうど1ヶ月前のことです。
私は、誕生日の翌日というタイミングで今回の震災を体験したこともあり、なぜ今ここで、ということを余計に考えずにはいられず、この時の王の言葉が思い出されてなりませんでした。もちろん、日本が滅びるとは全く思っていませんが「私達は求め過ぎた。自然の調和を置き去りにして、我欲が優先された。」という部分は、共通しているのではないかと思うのです。
今、これだけたくさんの犠牲と引き換えに、みんなが気づくことができたはずなのだから、これからは「調和」を本当に大切にしていかなくてはいけない、と思います。日本人だけでなく、地球に住む、すべての人たちが。
意味のある言葉だなぁ、と思ったので、彼女の了解をいただいて、ここにシェアさせていただきました。 ちなみにこの後、階段を降りるのは怖くなくなり、足の痛みもなくなったそうです。
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