私が今回沖縄を訪れた目的のひとつは、震災後、原発、放射能の問題があって、沖縄へ移住した友人知人に会いに行くことでした。
その一人は、もう10年以上も前になりますが、私がレコード会社にいた時、CDジャケットを担当していたUAです。震災のあった3.11はUAの誕生日でもありました。彼女はもともと、原発の問題を取り上げたドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」などで有名な、鎌仲ひとみ監督とも交流があり、かつてライブ中に一緒に環境問題についてトークしたこともあったくらい。すでに原発についての知識もあった妊娠中のUAが、すぐに東京を離れる決断をしたのは、母として当然のことだと思いました。
お家にお邪魔した時、下の男の子ももう8ヶ月で、好奇心にあふれたクリクリの目で、元気に家中をハイハイしていました。3歳の女の子も、あっという間に梯子を上って屋根の上を駆け回ってるような、エネルギーではじけんばかりのオテンバさんで、のびのびと育っていました。
そんな子供たちの姿は、未来そのもの。
目の前に未来がある限り、黙っている訳にはいかないのが母。そんな話をしながらUAに見せてもらったのが、この↑映像です。 同じく沖縄に移住した、元Double Famousの民さんやフードコーディネーターの根本きこさんたち、やんばるの母みんなで作った「Love Me Tender」の替え歌の手作り映像で、原発や放射能について訴えてます。監督は、当時UAのジャケットデザインもしてもらっていた信藤三雄さん。「割烹着ーズ」だけに母親らしい割烹着の衣装も、メンバーによる草木染めで、ダンスも自分たちで考えたそうです。「伝えたい」という熱い皆の気持ちが伝わってきますよね。
ついでに替え歌元ネタの忌野清志郎さんの映像↑も。
原発や放射能については、あまりにも利権が絡み過ぎていて、正しい情報がきちんと伝えられないことが多すぎています。私たちもそうそうバカではないので、もはや与えられる情報をただ鵜呑みにすることはありませんが、 何が正しい情報なのか、見極めるのも難しい。でも、最終的には自分たちで判断して、自分たちで自分の身を守っていくしかありません。
一人一人が気づくことは、全体にも繋がっていきます。
命を、地球を、守るための選択をしていきたいですね。