2002年に訪れた、チベット。
成都経由でラサに到着し、宿に泊まって私がまず探したのは、
成都経由でラサに到着し、宿に泊まって私がまず探したのは、
同じ目的の旅人でした。
ラサの宿には旅人が勝手に使える掲示板があって、
そこにみんな、
「○〜○日まで××方面に行きたい人、3名募集。
興味のある人は△△までご連絡を。」という感じで、
希望の旅の予定を書いて貼り出しています。
それを見て、同じ希望の人同士で連絡を取り合い、
車とドライバーを割り勘でレンタルして、さらに遠くへ行くのです。
私はこの方法で、
私はこの方法で、
ドイツ人男性一人、オーストリア人男性一人、
ドイツ人女性一人と一緒に、
トイレも、お風呂も、本当に何もないんです。
何もないのに、そこに住むチベットの人たちは、
なんだかあったかくて幸せそうで、
笑顔もホント、最高なんですよ。
幸せって、モノじゃないんだな、と、
つくづく思わされたのが、この場所。
いろんなことを考えさせられました。
ただし、標高4700mはハンパないですけどね。
ただし、標高4700mはハンパないですけどね。
富士山でも標高3776mですから。
高山病で、頭はガンガンになります。
私はラサでは全く問題なかったんですが
(ラサですでにダウンしていた旅行者も見かけました)、
ここでは割れるような痛さに耐えきれず、
もっといたかったけど、1泊で諦め、
もう少し標高の低い村へ移動したのでした。
それでもまた行きたいと思うくらい、モノはないのに豊かな場所でした。
泊めてもらった宿の家族。宿といっても、もちろんトイレも風呂もない。 おまけに油断するとヤギが部屋に入って来て、食べ物を盗んでく。笑 |
衝撃の一場面。おじいちゃん、いいの? まだ小さいお孫さんにタバコ〜! |
当時まだ20代の尼さん。一人で洞窟に暮らしてる。 |
洞窟で掘った土から仏像を作っているところ。 お土産に買いました。もちろん、いい気が流れてます。 |
洞窟のお家に招待してくれ、バター茶を作ってくれているところ。 バター茶は、しょっぱくて何とも言えない味だけど、 乾燥した気候で失われがちな脂肪分と塩分を、効率的に補給することができる。 |
旅の道中でトライした、衝撃のトイレ。 写真じゃ分からないと思いますが、山の斜面にあるので、板に足を置いて、 板の隙間から何mも下へと液体が風に揺られながら落ちて行くのを見ることになります。笑 なかなかできない体験です。 |
そんな、信仰というものを肌で感じることのできるチベットで、
悩み抜いて買ったのがこのホワイト・ターラのタンカ。
アンティークの渋い色味もターラの微笑みも、
ものすごく気に入ってしまい、5万円近くしたのですが、
空港に行くギリギリまで迷いつつも、
えいや!と買う決心をしたのでした。
どうしても欲しかったので、後悔はしていません!
ちなみに後に調べたところ、
ちなみに後に調べたところ、
ターラは、救いがたき有情をも救わん、と、
聖なる女性の姿をとり、顕現した仏母だそう。
苦しみの中にいる有情のあまりの多さに
観世音菩薩が涙を流し、そのしずくから蓮華が咲き出で、
右目の涙からは「静」のホワイト・ターラ菩薩
左目の涙からは「動」のグリーン・ターラ菩薩が生まれたそうです。
右目の涙からは「静」のホワイト・ターラ菩薩
左目の涙からは「動」のグリーン・ターラ菩薩が生まれたそうです。
女神である両ターラ菩薩は、
女性の中の「女性性と男性性」を表しているとも言われるとか。
グリーン・ターラは機敏に移動できる力が宿っており、
グリーン・ターラは機敏に移動できる力が宿っており、
何時でも救済に出かけられるように
右足を前に出しているのが特徴。
ホワイト・ターラは両眼の他、両掌・両足の裏・額と、
計7つの眼を持っており、
その7つの眼でこの世のあらゆる苦しみを見つけ、
優しく包容力のある慈しみの心で
恐怖を超えられるよう力を与えてくれると言われています。
(このタンカに目は描かれていませんが)
今思うと、サロンに飾るにはぴったりのタンカでした。
まさにいつも、私たちを見守っていてくれている感じです。
もうひとつ、不思議なことがありまして。
サロンに飾っているこの書は、
今思うと、サロンに飾るにはぴったりのタンカでした。
まさにいつも、私たちを見守っていてくれている感じです。
もうひとつ、不思議なことがありまして。
サロンに飾っているこの書は、
成都のアンティークマーケットで、チベットに行く前に
一度気に入って購入したのですが、
なんとチベットで失くしてしまったんです。
でも、気に入っていたのでやっぱり欲しいなと思い、
でも、気に入っていたのでやっぱり欲しいなと思い、
帰りにまた成都で同じお店を訪ねて、
同じ漢字を書いた書を再度購入したんですね。
私は特にそれまで龍というものが特に好きでも、
私は特にそれまで龍というものが特に好きでも、
集めているわけでもなかったんですけど、
この時は何故か妙に気になってしまいました。
その4年後、いろいろあって、
その4年後、いろいろあって、
心から信頼する友達に薦められるままに、
初めていわゆる霊能者の方にお会いしたんですが、
私の前世を尋ねると「白龍」だと言うじゃありませんか。
「雲海をすいすい泳ぎ回ってるのが見えるわ」と。
そして今も白龍に守られていると。
これだけ書くと「はぁ?」って感じですよね。
おかしな霊能者にひっかかったんじゃないの?
と思われても仕方ありません。。
私もその時は「そもそも龍なんて本当にいるんだろうか?」
と頭をかかえたもんです。
ただ、時々、すごく高い所から下へと
ものすごい勢いで落ちて行くんだけども、
最後ひゅうっとまた上へ上がる、
おかしな体感の夢を見ることがあり、
「前世で高い建物から落ちたんだろうか?」と思っていたのですが、
「もしかしてアレは龍…?」と思うと妙に腑に落ちるのもあり。
そしてこれまた不思議なことに、
そしてこれまた不思議なことに、
私の場合こういうことに疑問を持つと常に、
全く繋がりのない人脈のところから、
それを肯定する話が舞い込んできたりするんですねぇ。
デザイナーの友達の、霊感の強い奥さんはこう言ってきました。
「この子が生まれてから、
デザイナーの友達の、霊感の強い奥さんはこう言ってきました。
「この子が生まれてから、
うちの部屋に赤い龍が現れるようになったのよねぇ」
思わず身を乗り出して聞きました。
「え?龍?どんな龍?」
「えっとね、このくらいの大きさの小さい龍で…」
彼女は真顔でごく当たり前のように説明してくれました。
また、別の友達の娘さんで、 霊感が強いどころか、
生まれてくる前の記憶を鮮明に持っている子がいるんですが、
彼女が8歳くらいの時に言われました。
「龍なんて、あっちにもこっちにもいるよ。
あ、ほら、今も通った!みんな気づかないだけ。」
そんなこんなで、ある日ふと、
そんなこんなで、ある日ふと、
私自身も龍のエネルギーを感じる機会があり、
今では疑っていないのですが、
あの時成都でわざわざ二度も買ったこの書を見るにつけ、
私の中の白龍さんが、
「自分の存在もそろそろ知ってよ」
という合図で買わせたのかな…と思ったりしております。
ホワイト・ターラのタンカを選んだのも、
ホワイト・ターラのタンカを選んだのも、
「白」繋がりなのかもしれません。
絵として鑑賞しても素敵なので、
サロンにいらしたら、興味のある方はゆっくり眺めて下さいね。