【お知らせ】
2025年1月より、RAS認定ファシリテーターの更新制度が変更となります。ファシリ講座の受講を検討中の方は、お気軽にお問い合わせ下さいね。

【リトリート】
2025年も2/7以降で、なおちゃんとクジラを見る🐳屋久島リトリート、リクエストいただいてます。他にも希望者いらっしゃいましたら、まだ日程確定前なので、調整できるうちに早めにご連絡くださいね。今回の告知はしてませんが、以前の告知、こちらを大体の参考にしてください。
リトリートのリクエストは、場所や時期にもよりますが、宿などが取りづらいので、少なくとも開催の2ヶ月前、できれば3ヶ月前 にはいただけると嬉しいです。


【ゼニスオメガヒーリング・プラクティショナー養成講座】
2020年より『マスターティーチャーのみ』ZOOMでのオンライン授業が可能になりました。詳しくはこちら。テキストを事前に送る都合上、開催1週間前には受付終了とさせていただきます。2023年4月より対面授業も再開しますが、オンラインの方が人数は集まりやすいです。

レベル1〜5まで、ご希望に合わせて随時開催中です。他校からの生徒さんもどうぞ。お気軽にお問い合わせ下さい。授業内容について詳しくはこちら

RASセルフケア講座に関するQ&Aはこちら。(受講された方へ)

2020/01/12

「理解」が溶かすもの〜「自閉症の僕が跳びはねる理由」から広がる愛の物語を知って




去年、勧められて見てみたら、感動したのでシェアします。
泣けます。
人って素晴らしい。。☺️


「自閉症の僕が跳びはねる理由」の作者、東田直樹さんと
アイルランド在住の作家で、自閉症の息子さんを持つ
デイヴィッド・ミッチェルさんの交流をメインで追った
ドキュメンタリーなんですけどね。

二人が出会い、そこから世界中に広がっていく、
大切な人を理解することによって起きた、愛の物語の数々…


私たちはもともとみんな、愛の存在だから、
自分のことも他者のことも、「愛したくても愛せない」
っていう時に、苦しくなるようにできている気がします。


ミッチェルさんは映画化もされた「クラウドアトラス」
を書いた方。私も、以前R子さんの感想を読んで、

☆「おとの雫 in カウアイ島&マウイ島
参加者の皆さんのご感想」はこちら

この映画のことは知ってましたが、まだ見てはいなくて。😅
パラレルワールドを描いているようで
とっても面白そうなんですけどね。


そのミッチェルさん、重度の自閉症の息子さんが
いらっしゃったんですね。
でも、息子さんの言動が
どうしても理解できなくて苦しんでいたところに、
東田さんのエッセイを読んで、
ずっと探していた答えを見つけられたのだそうです。

東田さんのように、重度の自閉症者でありながらも
パソコンを通してだと自分の考えを表現できる、
というケースは、極めて稀なのだそう。

だから、ミッチェルさんは
東田さんの綴る言葉を介して、息子さんが
なぜ床に頭を打ちつけるのか、なぜ奇声を発するのか、
たくさんの「なぜ」を理解することができた。
それで、息子さんへの見方がすっかり変わり、
いろんなことを受け入れられるようになったそうです。


理解すること、そして
コミュニケーションを諦めないって、
大事だな… と思いました。


自閉症の子を持つ親御さんたちは、
理解できないから怒ったり責めたりしてしまい、
また同時に、そういう自分も責め、
罪悪感でいっぱいになってしまう…

でも自閉症の子たちも実は、
「自分のせいで親に苦しんでほしくない」と
心から思っているのだと知った時。

お互いに相手を想っているのに
コミュニケーションを適切に取れないせいで
すれ違っているだけだとわかった時。

理解が溶かすものって、
あるんですよねぇ…。


決して理解が全てではないけれど、
あらゆることにも通じる気がしました。


ミッチェルさんは日本で日本語教師をしていたこともあり、
日本語が読めた、というところも、偶然ではない何かが
働いているように思います。☺️


東田さんのエッセイに救われた彼は、
自分と同じように自閉症の家族を理解できずに苦しんでいる
世界中の人々にも伝えられたらと、翻訳するんですね。


無名の日本人の若者が書いた1冊の本が
世界20カ国以上で翻訳され、
発売から7年も経って急にベストセラーになったのは、
有名作家が翻訳を手がけた、ということも
やはりきっかけとしては大きいでしょう。


そんな宇宙の後押しがあったのも、
こういった理解が、そこに、愛をもたらすから✨
なのでしょうね。

こうやって、必要な情報は、必要な人たちへと
ちゃんと届けられるようになっているのだな…
と思います。



僕のために誰も犠牲になっていないと
子供時代の僕に思わせてくれたのが僕の家族のすごいところです。

と東田さんは言います。
ご家族も、すごい。
自分が犠牲になる以上に、自分のせいで誰かが犠牲になるって
嫌なものですもんね。。


ドキュメンタリーの中にはいくつかのご家族が登場しますが、
どの親御さんも、
「本当は理解したいし愛したいだけなのに」
それができずに苦しんでいたのが伝わってきて、
そのやるせなさが、東田さんのエッセイを読むことで
解消されていったのも伝わってきて、
心の底から「あぁ… 本当によかったねぇ…」と思いました。


僕たちは、自分の体さえ自分の思い通りにならなくて、
 じっとしていることも、言われた通りに動くこともできず、
 まるで不良品のロボットを運転しているようなものです。
 いつもみんなにしかられ、その上弁解もできないなんて、
 僕は世の中の全ての人に見捨てられたような気持ちでした。

という東田さんの言葉も印象的で。


自閉症への誤解として、
「本人たちはわかっていない」という見方が強いと思うのですが、
そうではなくて、
「思い通りにならない」とちゃんとわかっている。。

ただでさえ人は「思い通りにしたい」生き物なのに、
基本的な言動さえ「思い通りにならない」なんて。。
どんなに苦しいでしょうか。

表面的なことだけで、相手を決めつけてはいけないなぁと
本当につくづく、思いますね。。


よくわかりませんが、
 みんなの記憶はたぶん線のように続いています。
 けれども、僕の記憶は点の集まりで、
 僕はいつもその点を拾い集めながら
 記憶をたどっているのです。

これ↑も、記憶というものの本質を言ってる気がして。

私たちの記憶は、過去・現在・未来というタイムラインを
直線的にたどるのが当たり前のようになってますが、

そうじゃないと、この世界で生活するのは実際困難ですが、

ただ単に、脳が、記憶をそのように処理しているだけで、
現実に実体などないのではないか…?
っていうね。

脳の機能に障害がある、と言ってしまえばそれまでですが、
私にはある意味、彼らの方が真実に近い気がしてなりません。


絵を描くのが大好きな東田さんが


絵の具で色を塗っている時
 僕は色そのものになります。
 目で見ている色になりきってしまうのです。
 筆で色を塗っているのに
 画用紙の上を自分が
 縦横無尽に駆けめぐっている感覚に浸ります。
 物はすべて美しさを持っています。
 僕たちはその美しさを
 自分のことのように喜ぶことができるのです。


と言うのにも、なんて素晴らしいんだろう…と
思いました。

「障害」っていうより、「個性」ではないか!と。
素晴らしい才能!


私たちが「普通」なのだとしたら、彼らは
「普通」では見られない景色を見ることができている
のでしょうね。
それは才能以外の何ものでもない。


そういった個性、才能を、
もっと私たち一人一人がお互いに尊重できるようになったら、
社会も変わっていくはずですね。


とにかく見ていて、たくさんの愛✨を感じる
ドキュメンタリーでした。


そしてなんだか、昔レコード会社時代にジャケを担当した
AJICO「美しいこと」が思い出されたので、
久しぶりに。☺️



僕には見える 美しいことが
どんなに弱くても 美しくなれる
素直な心で 生きてくのさ
どんなにキズついても 素直な心で


☆「気づきのヒント まとめ」はこちら