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2016/08/20

マザー・テレサの最期 〜真逆の自分もハグする


ゴールド・ドラゴンボディのKan.さんが著書「時空を超えて生きる」の中で書いている、マザー・テレサの最期のお話が、私は好きです。

***

最期の一週間、死を予感したマザー・テレサは、「そろそろ私も神に召されるわ。イエスさまが迎えに来てくださるかしら」と思いました。

みなさん、ご存じのことと思いますが、マザー・テレサほど神とともに生きた人はいません。彼女が神から啓示を受けとったのはただの一度きりでしたが、啓示を受けて以降、ずっと神に従って生きてきました。死を待つだけの人々のために家を造り、献身的な日々に人生を捧げたのです。

その彼女がいよいよ最期を迎えるというとき、イエスが来るかもしれないと期待していたところ、現れたのは悪魔でした。それで彼女はヴァチカンに悪魔祓いを依頼し、実際にそれは執りおこなわれましたが、悪魔は立ち去りませんでした。マザー・テレサは落胆し、落ちるところまで落ちたそのとき、ふっと悟りがやってきます。

「私は、どんな病気にかかった人であろうが、どんな状態の人であろうが、無条件に受け入れた。たとえ患部から膿が出ていようが、接吻して、看取ってきた。そうか。私が最期にハグをしなければならないのは、悪魔かもしれない」
そうして、マザー・テレサは悪魔とハグをしました。

キリスト教徒にとって悪魔というのは、私たち日本人には想像できないほどの深い概念を内包するものです。このときのマザー・テレサの覚悟を思うと、いかばかりだったかと想像を絶するものがあります。

そうして、悪魔は消えました。そのあとにやってきたのは、本当の悟りでした。
悪魔だと思っていたけれど、やってきたのは真逆の自分だったのね

誰から見ても清く生き、権力やお金を忌み嫌っていたという彼女は、権力からの寄付を「そんなものは汚い」と受け取りを拒否したといいます。それはやはり裁く自分がいたからです。清く生きるということのなかに、どこかに否定する自分がいたのです。

だから最期に反対側の自分がちゃんとやってきました。それが自分には悪魔に見えたけれど、ハグすることができて、本当の統合が起こりました。そうして亡くなっていきました。

いろいろなケースがあるので一概にはいえませんが、ときとして、自分に襲いかかってくるものは、デフォルメせずにそのまま見る必要があります。そのまま見ることで、統合される場合があるのです。

統合されていくと、たとえ幽霊屋敷に行ったとしても、単純にスリルを味わうだけのものになります。スリルを味わうのは快感の一つであり、喝破できれば楽しみに変わります。もちろん、幽霊屋敷といえども、そういったものを引き寄せたり巻き込まれたりといった事態もありますが、本当にそのままを味わう気概があれば、それ以上のことは起こらないものです。そのとき、言いくるめられてそうなるのではなく、自分でわかってそこまで行けたなら、本当のヒーリングが起こるでしょう。

***

マザー・テレサが悪魔払いを頼んだ話は、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、英語で検索すると結構出てきます。悪魔とハグした話は、私は見つけられませんでしたが、Kan.さんが言うなら、きっと本当なのでしょう。


そして、真逆の自分をハグするって、
統合にはかかせないこと。
それがとても分かりやすく伝わるお話ですよね。


マザー・テレサのように神格化された偉大な人物ですら、最期にやっとできたことなんだ、っていうところがまた、人間臭さがあって好きというか、、私たちとしては安心しませんか?


だってねぇ、やっぱりねぇ、、
勇気がいりますよ!

今までずーっと自分が嫌だ嫌だと思ってたこととか、
否定し続けてきたことに、まるっとOK出すのって。
^ ^;


皆さんは、自分が嫌いな人、もしくは苦手な人を
ハグすること、できますか?


私、あんなことしないし!!
あんな人、ありえないし!!
無理ぃぃっっっっ!!!


・・・って反発の気持ちが大きければ大きいほど、
しっかり反応しちゃってることになるので・・・


内側が、外側ですから・・・


あなたの中にもソレがある

ってことになります。。。
はーい、残念っっ!!!
ヾ(*・∀・`)o


そんなこと、絶対にないわいっ!!(。-_-。 )ノ
って言いたくなる方もいるでしょう。


・・・ですよね。
とっても分かります。


でも・・・あるんです。
なければ反応しませんから。
気にならないはずですから。


・・・イヤになっちゃいますねぇ。。
(´A`)


だからこそ、真逆の自分をハグするってことは
とっても意味があることなんですね。


仮に、「どっちも自分」って考えてみましょうか。

実際「どっちも自分」なんですが、
飛躍し過ぎるのでここは「仮に」でいいです。


例えば、

自分1は、こう思っています。
「人には頼らず、自立した強い人間であるべき」

自分2は、こう思っています。
「人にも頼って、甘えられる可愛い女であるべき」


肉体をもって、今世生まれてきた自分は、
自分1の価値観を採用したとします。
(もちろん一概には言えませんが、長女として生まれたなら自分1を選択しやすいでしょうし、末っ子として生まれたなら自分2を選択しやすいでしょう。そういう家庭環境も、その信念を通した感情を感じやすい設定として、自分で選んで生まれてきています)

すると、真逆の自分2の価値観は、潜在意識の方に配置され、顕在意識では、まるで自分はそんなことは思っていないかのように生きることになります。でも、潜在意識には持っていますので、それを見せてくれる人が、例えばぶりっこな部下とか同僚として、目の前に現れてくれちゃうわけです。

彼女は自分2を担当してくれてるだけなんですが、
真逆だから自分1は受け入れられない。
で、「あの子苦手・・・」ってなる。

逆に、自分2を採用して生きている人は、
真逆の自分1が苦手だったりするので、
お互いに「見たくない自分」を見せられる関係、になるわけですね。^ ^;


ブログ「相反するもの?」にも書きましたが、
私たちはそもそも矛盾を抱えている生き物。
真逆を内包しているんですから。

信念(思い込み、信じ込み、固定観念)がない人なんて、
めったにいないでしょう?
この、信念があるからこそ、同時に真逆も発生するんですね。

そこに気づくために他者が存在してくれている。。
そう思うと、有り難いことじゃあないですか。
自分がやりたくない方の役を、わざわざ担当してくれてるんですからね〜。

(だからって、
「感謝しなくちゃいけない」って思うあまりに
我慢して、自己犠牲に走るのは違いますからね。)



真逆も受け入れることで、
これをプラマイゼロにする。すると、統合が起こる。。
このマザー・テレサのお話は、
すごく大事なことを示唆してくれています。

古神道で言うところの、
主体と客体が消えた状態、ですね。

そう、古から言われてきたことなんです。
そこがキモだよ、って。



とはいえ、言うは易く行なうは難し。


↑って思っちゃった人、
それも固定観念ね〜。(笑)

そう信じている限り、それを体験させられます。。
参りますねぇ、宇宙ったら。(´・∀・`)


今は、難しくなくなってる時代なんですよ〜!

「もしかしたら、簡単なことなのかも…?」
と、そっちに自分を開いていくと、
簡単に越えてゆく人達を
目の前に見ることになるでしょう。


さあさあ、
勇気を出して、真逆の自分もハグしてみませんか?



【参考になりそうな過去ブログ】
「感謝」について思うこと。
ジャッジって、何ですか?
お客様から教えられたこと(光は、愛は、実は自分だったってお話)


☆「気づきのヒント まとめ」はこちら
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