宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」に友人・清川あさみが絵をつけた絵本の出版を記念して、7/16まで渋谷西武B館8Fで原画展「Another World」が開かれています。
早速、初日に見てきましたよ〜。
水戸芸術館、表参道ヒルズでの、盛りだくさんだった個展「美女採集」に比べると規模は大きくはないですが、あさみの作品の立体感はやはり原画じゃないと伝わらないと思うんですよね。描いて、縫って、スキャンして、切って、貼って、縫って、またスキャンして・・・この繰り返しの作業の深度が、あさみらしい世界観に繋がってるんじゃないかな、と思います。個人的には、火山の爆発の絵の色彩が新鮮で、印象深かったな。
7/13にはサイン会もあるようですし、是非見に行ってみて下さい。
杉井ギザブロー監督による映画とのコラボ作品「budori」↑もあります。
飢饉や火山噴火などの自然の厳しさに、「ボクにも、できることがきっとある」と、知と覚悟を持って立ち向かうブドリ。自然との共存は、地球に住む私たちにとって永遠のテーマといえます。映画も面白そうですよね。
今回は、あさみがデザインした、真っ白な雪に覆われた、イーハトーブの町のジオラマも展示されているんですが、これがまた素敵なんですよ。ポン、と、いきなり静謐な冬の風景の中に置かれる感じ。この暑い夏にこそ、涼みに行ってみてはいかがでしょう?