去年から画家のできやよいちゃんにお願いしていた蓮の絵が、先月ついにやってきました〜。きれいな虹色の蓮に、ロイヤルブルーの海にはイルカも泳いでます♥ できちゃんの絵はすごく細かいので、よーく見ると、小さい花や顔がいっぱいで、見れば見るほど幸せな気持ちになるのです。
できちゃんとの出会いは、私がまだレコード会社でCDジャケット制作の仕事をしていた頃、2000年で、小泉今日子さんの「KYO→2」というミニアルバムで一緒にお仕事しました。その頃私は「MUTTS マッツ」って雑誌が好きでよく読んでたんですが、それにできちゃんの見開きのインタビュー記事が載っていて、「この子めっちゃ面白い!会ってみたい!」って思ってたんですよね。そんな矢先に小泉さんが「次のジャケット、この子とやりたいんだよね」って言うので「!!!」という感じで。その時から運命を感じちゃいました。我ながら引きが強い。(笑)できちゃんには、大きく引き延ばした小泉さんの写真に直に絵を描いてもらったんですが、いまだにお気に入りのジャケです。
引きが強いと言えば、そもそも私は高校時代、小泉さんの「人生らしいね」って本が大好きだったんですが、この本の写真・構成をしてたのが吉見佑子さんて方で、当時からこの方にもすごく興味があったんですね。そしたらこの仕事でできちゃんとの間に立っていただいたのが吉見さんで、吉見さんにまで会うことができちゃったのでした。
出会いって、本当に面白い。
せっかくなのでこの本から、まだ20歳前後だったキョンキョンの言葉をいくつか抜き書き。
「言葉になんかできないこと、いっぱいあるよね。
いいたくて、のどまで出かかっても、最後のイヤッ
とか、ウンとかしかいえないことってあるもん。」
「やればできるっていつもそう思う。
だいたいのことはその気なんだよね。
その気がどこでどういうところからくるのかは
わからないけど。」
「無理をしないのがいい。
がんばりすぎたら疲れちゃうもん。
やるときやればいいんだから、」
「コイズミらしくってのも、なにがらしいんだか
よくわかんない。
らしいってホメられたり、らしいってイヤがられたり、
らしくないって決められたりしても、ほんとはあたし、
ひとつじゃないし。
ふたつでもない。ひとつじゃないってことは、100
通りあっても不思議じゃないじゃん。」
「私はまだなにものでもないし、なにものだなんていえない。
探してるの。
私って、ずーっと探して、探してるまんまやっていくのが
いいような気がしてる。
決めて走る人と決めないで走る人といるじゃん。
私は決めたらそこでとまっちゃうような気がするからね。」
「でも、あのころの私がいるから、いまの私が新しい。
あーあ、人生らしいわん。
そーゆーわけです。」
…私もまだ高校生だったし、すごく共感してたなぁ。
この本を開くと、今でも思い出します。あの頃のキモチ。
「人生らしいね」ってタイトルも好きで。
例えばなんか嫌なことがあった時に「でも、人生らしいね」って、自分で自分につぶやいてみたら… なんか、いい感じになりません?(笑)
さてそんなわけで、出会ってからずっと「いつか買いたいなぁ」と思ってきたできちゃんの絵。小さいサイズですが、サロンに来たら是非見てって下さいね。