ベトナム北部の花モン族の子供 |
お客様に許可をいただいたので、シェアさせていただきますね。
彼女とは、オーラソーマのコンサルをしている時に、子供時代に今の思い込みに繋がる何かがあったはずだけど、何だろうね?という話になったんですが、自分では思い当たらないということで、その後、お母さんに子供の頃の話を聞いてみたのだそうです。
すると、「3歳まではすごい活発だったのに、その年に交通事故にあってから、人が変わったようにおとなしくなった」と言われたと。かすり傷程度の軽い事故だったとはいえ、そのことが記憶にない彼女は「何か良い方法はありますか?」と相談してきてくれました。
ちょうどインナーチャイルドを癒すWSを控えていたのでお勧めしましたが、日程が合わず、個人セッションでインナーチャイルドセットを受けていただくことになったんです。でも、結果的にそれがよかった。グループヒプノではとても対応できない、例外的なケースだったのです。。
いつも通り、インナーチャイルドに出会えるよう、誘導していったんですが、最初現れたのは「私の分身」だという、子供の時の自分とはまた違うと見られる存在(前世かもしれません)でした。なので、もう一度、インナーチャイルドに会えるように再度誘導すると、その子は現れたものの怒っていて「本当は、私があなたの人生を歩くはずだった」と言うのです。
通常はその子に「何が欲しいの?」「何かしたいことはある?」と聞いてもらい、欲しい物は与え、やりたいことはやらせてあげて、イメージの中で満たしていってあげるのですが、その子にどうしたいか聞いてもらうと、なんと「私にあなたを返してほしい」と言うじゃないですか。これはさすがに、「じゃあ返します」という訳にはいきません。返したら、明らかに今の彼女の居場所がなくなってしまいますから。
なので、どういうことか確認したいと思い、もう少し詳しく事情を聞くことにしました。
「気づいたら、あなたに押し出されたから、私、空中に浮いてた」
「戻ろうと何度もしたけど、あなたが邪魔だった…」
つまり、もともとはその子が入っていた身体を、彼女が無理矢理横取りしたと、その子は怒っているようなのです。もしそうなら、怒るのは当然です。かといって、彼女を今更追い出すこともできません。このままでは話し合いは平行線を辿るのみ。。
そこで私は彼女の許可をもらって、第三者に来てもらうことにしました。
すると、亡くなったお父さんが登場。
お父さんは「やれやれ」といった調子で、
「もう無理だから、諦めて共存共栄しなさい。一緒に生きなさい。その子は、今の身体を助けることができるはず。」
と諌めてくれました。でも、やはりその子は「受け入れられない」。
「そうしないとあなたが消えるだけだから、そうした方がいい」
「消えるのは嫌!」
「しょうがないんだよ。ただ、それがお互いが成長できる方法なんだ」
…そんなやりとりが続きました。
私はその子に、この先彼女がどうしたら、その子が納得できるのか聞いてみました。
「もっと私のことに気づいてほしい。知ろうとしてほしい。もっと自分を大事にしてほしい。もらったものだと思って大事にしてほしい。あなただけじゃなくて、私の分も大事に生きてほしい。」
…もっともです。
そこで今度は彼女にそれをその子と約束できるか、聞いてみました。
もちろん答えは「はい」。
というわけで、二人の約束をもって、今後同じ身体を一緒に生きていくことになったのです。考えようによっては、自分以外に、自分と同じくらい自分のことを思ってくれる存在がサポートしてくれるって、すごく頼もしくありません?!
今までは、気づいていなかったから仕方ないにしても、無視してきて、怒らせていたわけですが、これからは味方になってくれるんです。プレッシャーもあるかもしれないけど、心強いですよねぇ。
さらに、ヒプノでその時の事故現場にも誘導しました。彼女が思い出せないその時に、一体何があったのか、思い出してもらうためです。そうじゃないと、ご本人も、なかなか納得しづらい展開でしたからね。
彼女(お客さん)をAちゃん、その子(スピリット)をBちゃんとします。
Aちゃんは最初、Bちゃんが友達とボールで遊んでいるのを、遠くから「うらやましいなぁ」と見ていました。そこから分からないまま一緒に走って、事故。Bちゃんがショックでボーっとしてるからと、AちゃんはBちゃんを引きづり出します。「あなたは使い物にならないから、私が変わってあげる!」と。その瞬間、彼女の視点がAちゃんのものからBちゃんに変わりました。
・・・ここまでして入った身体なら、余計に大事に生きないと、いけませんね。
その後、光のもとに誘導すると、おじいさんが現れて言います。
「自分の気持ちを信じなさい。
過去よりも、まっすぐ前だけ見てればいい。
振り返らなければ、きっと全部認められる。
何事も、自分で決めつけないで、
どんなことがあっても、その事実を受け入れ、認めなさい。
このままでいいの?とか、そういうことで悩むな。
もう一人のことは、勝手に自分の一部になるから
そんなに深く悩まなくていい。
もっと心を開けばいい。」
…皆さんは、どう感じますか?
セッション後、私たちも、そりゃあ「こんなことってあるのかね〜?!」「本当かね〜?!」って、なりましたよ。昔から、とりかえばや物語ってあるけど、実際に体験したことがある人がいるから、ああいうストーリーが生まれたのかもねぇ。とか。「でも嘘みたい!」ってなりますよ。映画かっ。小説かっ。って感じですもんねぇ。
でもそれが真実がどうかは確認しようがないわけで。
事実かもしれないし、そうではないかもしれない。
どっちもアリ。
私はいつも言っている通り、そこは問題ではないと思っています。
彼女の潜在意識から出て来たイメージであることは、確かなんですから。分裂していた心の中の何かが、これで統合されたなら、それで十分なんです。
後日、彼女からメールが届きました。
「先日はありがとうございました。
ですがあれ以降、周囲から勧められたもの、教えて頂いたもの、起こったことは全て無条件に受け入れよう!って思ったら、短期間に良い出会いや学べることやわくわくすることが増えました!
(残念ながら、スピリチュアルな繋がりはなかったので、あの時のモヤモヤは共有できずモヤってますが(笑)
気づかせて頂いたことにとても感謝しています。ありがとうございます。」
私には、これがすべて。^ ^
「全て無条件に受け入れよう!」って姿勢は、とても大切です。
そうなれた彼女に、拍手です。
まあ、なかなかこんな体験を普通に話して受け入れてくれる友達はいないようですので、小さなお茶会とかで是非、皆さんと共有していただきたいっ。
だって皆さんなら、喜んで聞きたい!って思ってくれるでしょう?(笑)
彼女に限らず、そういうモヤモヤがある方は、どんどん共有してって欲しいですね〜。場所は、私が作りますから。^ ^
*インナーチャイルドセット、インナーチャイルドを癒すWSは
現在行なっておりません。
ヒプノセラピーにて、インナーチャイルドを癒すことはできます。