お客さんによく相談されることのひとつが、
「今の会社を辞めたいけど、やりたいことがあるわけでもないし、
辞めても行く先なんてないから、我慢するしかない」
ということ。
我慢。。
そうですよね。
特に日本人は「忍耐」を尊ぶ国民性がありますから。
ほとんどの人がそう考えるところ、あるかもしれません。
もちろん、ある程度の我慢だったらいいと思います。
仕事のうえでは多かれ少なかれ、必要ですよね。
でも、あまりに我慢に我慢を重ねていると・・・
心がすっかり壊れてしまうこともあります。
何もしたくない、できない、
生きているのがイヤになる、
未来に希望なんて全く見出せない、、、
そうなってまで、する必要のある我慢なんてありません。
本当に
その会社を辞めたら行く先はないんでしょうか?
心が閉じてしまうと、
他の選択肢が全く見えなくなってしまいます。
人の言うことも、まったく心に届かなくなります。
何とかしたいのに、どうにもできない
としか思えなくなってしまうのです。
以前、友達がそういう状態にありました。
40歳を過ぎて会社を辞めてもどこにも行くところなんてない、
なんで会社を辞めることにしてしまったんだろう、
後悔してももう戻れないし、、八方ふさがりだと
ただただ泣いていました。
私から見て彼女は、きっとフリーランスでもやれるし、
他の会社で仕事をすることだってまだまだありえるように思えました。
でも、何を言っても、絶望している彼女には
「そんなことない。きっとだめだ。」という結論にしかならない。
何の慰めにもなりませんでした。
「私だって40歳を目前にして、先のことは何も決めずに会社を辞めたけど
こうして何とかなってるよ。」
と言っても
「それはすどさんだからだよ。」
になってしまい、
「きっと会社を辞めたら
今までつきあいのあった人達も離れていってしまうに違いない」
と言い張って聞きません。
そんなことないのに・・・ ^ ^;
でもこうなってしまうと、もう友達としてできることは、
ただただ話を聞いてあげることと、
希望してくれればヒーリングしてあげることと、
他にもいろんな人に話を聞いてみなよ、ってことしかないのです。
リーディングしてくれる人も、紹介しました。
そんな彼女でしたが、、、
会社を辞めた後は、むしろどんどん元気になり(私にはそう見える。笑)
今はフリーランスで素晴らしいお仕事をしています。
大変なのはね、会社にいても、フリーでも一緒ですから。
今の方が、ずっとのびのびとして見えます。
だから、彼女に聞いてみました。
「あの時の自分をどう思う?」って。
その返信を、皆さんにシェアさせてもらいたいな、と思ったので
お願いしてここにも掲載することにしました。
友よ、ありがとう!
***
あの時の自分・・・そうだね、
会社のトイレにかけこんで、携帯メールから助けを求めていた時のような
「やばい、きたきたきた」みたいな状況に、
たびたび追い込まれていた時期があったことは
事実として覚えているけれど、感覚はすっかり忘れてる。
振り返って思うのは、自分の自信のなさからくる思い込みや
社会や会社で正しいとされている価値観にふりまわされて、
どこか、おかしなフィルターのついたメガネをかけて世の中を見ていた、ということ。
それがある日、ポロっとはずれたとき、
写真のネガとポジみたいに、アウトラインは同じでも
表と裏がひっくりかえってしまうような感じがあった。
目の前で流れていく日常はいつもと変わらないのに、まったく違う景色になる。
その体験があるから、今は逆に、
日常がおもしろく見えるようなメガネを自分からかけようとしているよ。
そのフィルターが正しいかどうか、真実かどうか、
はあまり重要ではなくて、
日々の生活を生き生きとさせてくれる見方かどうかが大切に思える。
どうしたら、そのポロっとはずれる瞬間に向かえるのか?
外の声が聞こえていても聞こえない状態になっていたことは、よく知っているでしょう?
ひとつは、すどうさんのおかげで、
人には言えないような恥ずかしいこと、
自分のなかにある正直な気持ちを、とにかく言葉で吐き出せたことかな。
あの時がどん底で、そのあとはふらふらと揺れながらも、
スパイラルを描くように、だんだん浮上していった。
もうひとつは、すどうさんのほかにリーディングの人と
複数の人にお世話になったことが大きかったのかもしれない。
直面している利害関係に全然関係ない複数の人から、
会社や社会とは違う物差しで、 同じことを言われると、
はっとして「ちょっとまてよ」という気分にもなる。
***
どんな状況であれ、今もし「行き詰まっている」と感じているなら、
「おかしなフィルターのついたメガネをかけて世の中を見ている」
可能性があるってことにどうか気づいて下さいね。
それは、自分次第でいつでも外せるものなんだ、っていうことにも。
信じ込み、固定観念が自分の世界を作り上げています。
だからそれさえ変われば、認識の仕方が変わりますから、
「写真のネガとポジみたいに、アウトラインは同じでも
表と裏がひっくりかえってしまうような感じがあった。 」
ってことになるんです。
選択肢がひとつしかない、なんてことはありません。
今見えていないものが見えてくるかもしれない、
そのために、どうかいろんな価値観に触れて下さい。
同じ会社にいる人というのは、同じ価値観であることも多いです。
家族も、当然ですが、子供というのは親の影響を受けますから、
同じ価値観のことが多い。
友達は、人によるとは思いますが、「類友」という言葉があるくらいなので、
同じ価値観同士なことも多いですよね。
「あれ、私のまわり、同じ価値観の人ばっかりかも・・・」
と思ったなら、違う価値観の人と話をしてみるのも、大事です。
思いもよらない、違った出口が見えてくるかもしれません。
「人には言えないような恥ずかしいこと、
自分のなかにある正直な気持ちを、とにかく言葉で吐き出せたことが、ひとつかな。」
と書いてくれているように、
自分の感情を、どんなものであれ、吐き出して認めていく作業も大切です。
友達にできないなら、私にでも、しに来て下さい。
そのためにいますから。
遠慮は無用です。
認めるだけで消化されていく感情って、あるんですよ。
一人でため込まないで下さいね。
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