「修道院ヒプノ」でもおなじみ(?笑)の
フランスの修道院の前世でも親友だった、今世でも親友のジンちゃんに誘われまして、自転車をビュンと飛ばして「ジミー・ミリキタニ絵画展&写真展@スペース・ゼロ」に行って参りました!
ジミーさんはもう2012年に92歳で亡くなっているのですが、
ジンちゃんはニューヨークに住んで絵を描いていた頃、何度か実際にお会いしているというのもあり、ご縁あって今回の展示も手伝っているのです。
「ミリキタニの猫」っていう映画をやっていたのは
私も記憶していたのですが、
どんな映画かは全く知りませんでした。
ニューヨークで路上生活をしながら猫の絵を描き続けた
日系人画家ジミー三力谷さんのドキュメンタリー。
ジミーさんはサクラメント生まれの広島育ち。
絵描きになる夢をもってアメリカに戻ったにもかかわらず、
戦争で強制収容所に送られ、市民権も失い、
最後には長い間、路上で絵を描く生活をしていました。
映画監督のリンダさんは、
アメリカ同時多発テロの折、そんな中でも路上で絵を描き続ける80歳の老人を、きっといろんな思いが働いたのでしょう、、自宅に連れ帰って住まわせるんですね。。これ、なかなかできることじゃないです。すごい。
しかもそれだけじゃなく、生き別れとなっていたジミーさんのお姉さんを探し出して、50年ぶりに再会させてあげたり、市民権の調査もして、ジミーさんの自立を手助けします。リンダさん、ハンパないわぁ。。
そんなリンダさんをはじめとする人たちの優しさに触れて、ジミーさんの怒りと悲しみも癒されていったのでしょうね。だんだんと表情が柔和になっていく…
私は映画はまだ見れていないので、
ジンちゃんの言葉を借りますね。
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「もう怒ってはいない、ただ通り過ぎるだけ」
これ、強制収容所を訪問した際に乗ったバスの中で
流れる外の景色を眺めながらジミーさんが呟いてる場面で、
この言葉の前後にも心情をポツポツと。
淡々と言ってるんだけど、それが余計にグッときてしまって
気がつくとドワーっと涙が出てきちゃうっていうね。
何度も観てて言うことも知ってるのに毎回泣いてしまう。笑。
すざまじくいい場面&いい言葉なんだー。
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きっと私も泣くなぁ〜。。。
「もう怒ってはいない、ただ通り過ぎるだけ」
抱いた感情・痛みを消化していくことって
本当に大事ですよね。
大半はキツイ人生だっただろうけど、
最期にそういう気持ちになれると、
すべてが一気に反転していくというか。。
人生なんて、最期まで分からないもの。
ジミーさんも、まさか、
最後の最後に自分の人生にこんなことが起こるなんて、
露とも思ってなかったことでしょう。
ジミーさんの生き様、かっこいいです。
絵と写真の展示そのものも印象深いけど、
何よりそこから伝わってくるジミーさんの人生がねぇ…
惹き付けられました。
根っからのアーティスト。
四の五の言わずに描く!とにかく描く!
「紙がない」とか「画材がない」とか言わない!
あるもので、描く!描き続ける!
本当にやりたいって、そういうことだよねぇ。
条件なんて、関係ない。
絵だけじゃなくて、生き様もね、すごく語りかけてきます。
なにせ、生ききってる!
皆さんも実際に見て、どうぞ「感じて」みて下さいね。
映画、私もぜひ見たくなりました。
ポレポレ東中野で2/17(金)までやっているので、
私は高野山&大阪セッションで今回は行けないけど、興味のある方はぜひ〜。
展示の方は、2/18(土)までです。
入場無料なので、お気軽に立ち寄ってみるべし!ですよ。
開室時間:12:00 - 19:30(最終日は19時終了)
会場: 全労済ホール/スペース・ゼロ B1 ギャラリー・展示室
渋谷区代々木2-12-10 全労済会館
JR新宿駅南口徒歩5分
京王新線/都営大江戸線/都営新宿線新宿駅6番出口徒歩1分
作品点数:絵画約30点(多くが初公開)、写真約70点(多くが未発表作)
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