あっという間に満開になって、
あっという間に散り始めてしまいましたね、桜。
写真は、晴れている夜のうちに見に行けた、
千鳥ヶ淵の桜です。
何度も行ってますが、その度にやっぱり、感動します。
日本人でよかったなぁ、と特に思う時期ですね。
初めてなので、灰を形作るのもヘタクソです。 分からぬままにやったので、ご勘弁のほど。。 |
先日は、雨も風流に感じる日本雅藝倶楽部にて、香道を体験してきました。
レコード会社時代から20年来のつきあいになる佐藤武司君からのお誘い。彼とはレコード会社を辞めた後も、ビジュアル・プロデュースの会社を立上げから6年間、がっつり一緒にやってきましたので、かなり濃い時間を共有してきた仲間でもあり。今はパリでMIWAという会員制のお店をやっているんですが、そこで様々な日本の伝統文化に関するワークショップも提供しているので、こういったこともいろいろ勉強してるんですね。
(佐藤君の連載コラムはこちら。パリで神道について考える日々での気づきも、面白いですよ。興味のある方は読んでみて下さいませ〜。)
そんな佐藤君が、初めて体験した香道について「和歌にあわせて、亭主が香を選び、その想像力が頭の裏側でつながっていくような、過去と現在、人と人の想像力が香を通してつながっていく、そんな不思議な体験」と言うので、「それは面白そう!」と参加させてもらった次第。もともと興味のある世界なのに加えて、久々に会う仲間たちとそういう時間を共有できるのも素敵、って思いました。
実際は、佐藤君が言っていたのは「組香」のことで、今回は「聞香」だったので、ちょっと違ったんですけどね。(笑)
「組香」では、数種類の香をテーマにより組み合わせてたき、香りによって主題を表現し、その香りをあてるそうですが、「聞香」ではその名の通り、香りを聞き、鑑賞します。具体的には、香炉を左手にのせ、右手で香炉の上をおおい、静かに香木の香りを聞き、次の人にまわしていき、一周したところで感想をシェアしました。自分でワークショップをしていても常々感じることですが、やっぱりシェアは面白いです。感じることには、その人が、出ます。(笑)
今回は、佐藤君がお店をMIWAと名付けたその元でもある、大神神社(おおみわじんじゃ)から、伊達晟聴先生が門香のテーマを「三輪の大神」としてくれました。三輪の神様は基本は男性らしいのですが、能では女性の姿で登場するんですね。その能の物語を頭に入れた上で、香に聞いていきました。これは、ヒプノセラピーなんかと同じで右脳の作業。私にとっては普段から慣れ親しんでいる分野です。(笑)私の中では、全体的に白っぽい、美しい女性が浮かんでいました。ただ、人の姿をしていながら、なぜかぬめっとしているので「?」と思っていたですが、今回の場所、日本雅藝倶楽部を主宰されている川邉りえこさんが、三輪の神様は蛇とも関係していることを教えて下さり、腑に落ちました。香木の種類は6種類あるんですが、その香りごとにその女性の表情が変わっていく…私にはそんなイメージでしたね。ちょっと緊張しそうだけど、「組香」も体験してみたいな、と思いました。
私の隣がりえこさん、そのお隣が伊達先生です |
伊達先生が「香を聞く」というより「香に聞く」という方が謙虚さが感じられていいでしょう?とおっしゃっていたのも印象的でした。ちょうど会場に来る途中に通り過ぎたお寺に、「法話をつかもうとするな、つかもうとする時点でそれは違う、ただ、聞きなさい」みたいなことが書いてあったんですが、それともリンクした感じで。私たちは頭で考えようとしてしまいがちですが、その時点できっと違うんですよね。思考はエゴの領域を出ませんからね。右脳で、ただただ受け入れる。←ヒプノの前に私がいつも皆さんに言ってる台詞と一緒ですね?(笑)
いい体験ができました。
佐藤君、伊達先生、りえこさん、この時間を共有してくれたみんな、ありがとう。
そしてこの日はこれだけに終わらず。
3年ぶりに東京に戻ってきたUAの、久々のジャジーなライブにも行ってきました。東京にずっと住んでたらこのエネルギーは出て来なかったんじゃないかな…と思いますが、よりのびやかに、自由になってて、ジャズなんだけど、同時になんか、やんばるの大地を感じましたね。
楽屋は、まさに同窓会状態で、お久しぶりの皆さんの顔を見るだけで、なんだかほっとするし、嬉しかったです。20代の、相当インパクトの強い体験を共に過ごした人たちって、自分の人生における存在感、やっぱりすごく大きいんですよねぇ。
そんなわけで、この日は、
何やらご縁の深い人たちとたくさん再会できた一日となりました。
感謝。
これに尽きます。