以前、NHKの「ミュージック・ポートレイト」という番組の中で、黒柳徹子さんと加山雄三さんの対談の回があったんですよ。
テーマごとにお互いに10曲づつ持ち寄って、人生を語り合うんですが、10曲目のテーマ「人生の最期に聴きたい歌」がお二人とも偶然同じ、フランク・シナトラの「My Way」でびっくりし合っていたのが印象的でした。
加山さんは
「こういう気持ちになって死んでいきたいと思ってんですよ、やっぱ。だから最期にこれ聴いて納得しないとね、気がすまないと僕思ってますし。」
「これ以外の真実ないと思うんですよ」
と語ります。
徹子さんも
「これは(人生が)成功したとか、そういうことじゃないんですよ。どんな人間でも…誰にでもあてはまる。」と。
さまざまなことを経験してきたお二人だからこそ、一言一言に説得力があって、重みもあって、とても共感できる内容でした。
「My Way」かルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」かなぁ…
考え始めると迷いますけどね。^ ^;
私もいつからか、何がきっかけか全く覚えていないんですが、10代の頃から「My Way」はなぜか好きでした。歌詞をちゃんと理解していたわけでもないのに…(笑)でもいい大人になって、歌詞を噛み締めて聴いてみると、これが改めて、すんごくいいんですよ。
死が近い人物の目線で書かれているんですが、「私は私の道を生きた」って爽快に言い切って人生を終える感じが、とにかく感動します。泣けます。私もそう思いながら死にたいなぁと心から思います。だからできるだけそう思えるように、今を生きています。まあ、本当は、振り返ったりなんてせずに、「あぁ、面白かった!」って思って死ねたらそれが一番かっこいい気がしますけど、振り返るのも嫌いじゃないので、振り返っちゃうと思うんですよねぇ。。私。なんやかんや。(笑)
特に私の場合、ヒプノセラピストとして前世に誘導する度に、何百回も人の死に際に立ち会ってきてますので、余計にすごく考えます。どう死にたいか。どう死にたいかを考えることは、結局、どう生きたいかを考えることになるので、今の道しるべにもなるんですね。だから、「the shift」というワークショップでは、今世の終わりを見に行くヒプノを取り入れたり、してるんです。死から今を考えるのも、視点が変わっていいですからね。この、「視点(選択肢)を増やす」ってことが、セラピストやヒーラーの役目のひとつでもあると思っています。
話は変わって、前に浄霊をする人に「なかなか帰りたがらない時はね、『ふるさと』とか、ああいう歌を歌ってあげるのも効きますよ。『マイ・ウェイ』とかもいい。」と言われたことがありました。「My Way」の歌詞を読むと、それも納得できますよね。
どんな人生にも、敬意を。
では、そんなこんなを踏まえて、
改めて聴いてみて下さい。
フランク・シナトラで「My Way」♪
そして今 終わりの時は近づき
友よ 明らかにしよう
私の真実を 自負を持って
充実した人生だった
あらゆる道を歩んできた
いや それだけではない
わが道を歩んできた
後悔もわずかにある
だが 語るほどのものはない
私はやるべきことをやった
そして最後までやり遂げた
人生の航路をしっかりと定め
一歩ずつ慎重に歩んできた
いや それだけではない
わが道を 歩んできた
そう 君も知っているだろう
無理なことに挑んだこともある
だがそんな時 不安がよぎっても
それを飲み込み 打ち勝った
すべてに立ち向かい 誇り高く
わが道を 歩んできた
恋もした 笑い そして泣いた
満足も そして失望も味わった
涙はおさまった 今
何もかも楽しい思い出だ
すべてをやり終え 振り返って
どうやら言えそうだ 恥じることなく
そう そうだ 恥じることなく言おう
私は わが道を歩んだ
人とは何者で 何を得るのか
自分自身でなければ意味がない
卑屈な言葉ではなく
心からの言葉を語るのだ
私の足跡が示す 苦難の中でも
私は わが道を歩んだ