佐藤初女さんと田口ランディさんの講演を聞きに、
逗子まで行って来ました。
KARIKAお茶会でもおなじみ、心友・小林里香ちゃんを誘って。
初女さんのお話を聞くのは、
以前のブログにも書きましたが(→こちら)3年ぶり。
93歳になられた今も、こうして青森からわざわざ来て下さるなんて、
ありがたいことです。
最初は、初女さんを一躍有名にした、
龍村仁監督「地球交響曲第二番」の
初女さんの部分の上映からスタート。
私は実はこの映像、まだ見たことがなかったのですが、
とーっても、よかったです。涙が出ました。
生きるって、そういうことだよね、って、思わされます。
是非皆さんにも見ていただきたいです。
私は特に「動の祈り 静の祈り」という考え方が
好きなんですよねぇ。。
教会や神社などで祈るのは「静の祈り」。
お寺で修行をしたり、山にこもって瞑想したりするのも
「静の祈り」かな。
「動の祈り」というのは「生活のすべてが祈り」ということ。
ご飯を作ることも、食べることも。
人と話すことも、仕事をすることも。
日常のひとつひとつを丁寧にすること、
祈るように暮らす ということ。
そうすることで、毎日、何かに気づくと思うんです。
「今日と明日はちょっとでも違うようにしたい」
「そのために大切なのは気づき」
初女さんはそうおっしゃっていました。
何をしていても、それをどのようにするかに、
その人の質が表われると思います。
だから、何をするかっていうのは、実はさして重要ではなく。
どんなことでも、丁寧に向き合うことで、気づきは起こる。
その積み重ねが、その人の人生を深いものにしていく気がします。
「覚醒」とか「悟り」って、何も特別なものではなくて、
そういう中に「在る」ものなんじゃないでしょうかねぇ。
別に修行僧ではないし、高僧でもない。
スピリチュアルなリーダーって存在でもない。
でも、ちゃんと自分の人生を生ききってることで、
もう人間として素晴らしいってことが、十分に伝わってくる。
悟ってますよ。
言葉のひとつひとつ。
所作のひとつひとつ。
心をこめて日々を生きることこそが、大切ですよね。
まあ、実際のところ、なかなか簡単にはできませんが。^ ^;
ランディさんも頭の回転の速い、とても素敵な方でした。
最初に、初女さんに捧げる詩を朗読して下さったんですが、
やはり小説家=言葉のプロフェッショナル。泣けました。
ここに再現できないのが残念です。。(☞こちらで読めます。)
ランディさんのお兄さんは引きこもったまま
餓死して亡くなったそうで、きっと、
人生の苦しい部分に人よりも多く向き合って来られたのでしょう。
会場からの質問に対して、
初女さんの答えが少しズレていたような時も、流すことはせず、
ご自分の言葉で、厳しくもやさしい助言をされていたのが印象的でした。
例えば、子供のいるお母さんから、
もう母親だから子供を愛してあげないといけないのに、
自分がまだ愛されたいと思っている。
まだ満たされていないから、愛して欲しい、
満たして欲しいと思ってしまう。どうしたらいいでしょうか。
というような質問がありました。
ランディさんはすっぱり断言してましたね。
親や他人に愛されることで自分を満たすのは、はっきりいって無理だと。
「自分のことは、自分で満たすしかないんですよ」と。
私もそう思います。
外に求めているうちは、
いつまでたっても満たされることはありません。
内にすでにあることに気づくことが、満たされる一番の近道だと思います。
このしおりが、チケット。^ ^ 書かれている言葉も素敵です。 |
当日配られたパンフレットに書かれていた初女さんの言葉を、
ここにシェアさせていただきますね。
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私たちは今、混乱の時代を生きています。
気持ちがささくれだつときもあります。
心がゆれ動くときもあります。
でも、どうぞそこから逃れないで。
自然のままに受けとめて。
芯が一本通っているのであれば、
ゆれ動いても、いいではないですか?
結果ばかりを急ぐ事はないでしょう?
“今のあなた”ができることを
続けていけばいい。
小さいと思われることも。
ひとつひとつ、大事にしていけばいい、
今、私がのぞむのは、
「展開」ではなく「融合」です。
支え合って、とけあってこそ、
大きな流れは生まれるものです。
多様なものが、多様なまま
共に生きていく
「生物多様性」という言葉の意味を
考えながら生きることが、
未来を切り開くことにつながると
私は思うのです。
人にも、ものにもいのちがあって、
そのいのちが響きあう中で、
私たちは生きています。
人に
自然に
感謝する心を忘れないで。
それが私の、願いです。
雪深い里から
私は今日も
祈りの鐘を鳴らしています。
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他にもここにシェアしたい初女さんの言葉があります。
「『私、苦しいんです』と訴える人に対して、
頭であれこれ考えて解決の方向にもっていっても、
それは本当の解決になっていないです。
『そう、苦しいね。でも、もっと苦しまなくちゃ』
って伝える時もあります。
『初女さんは苦しいと思われることはないのですか?』
という質問を受けることがあります。
もちろん、私も活動を続ける中で、どうすることもできない
心の葛藤が生まれることがしばしばあります。
そんな時、私は苦しみを否定せずに、
自分の心をまっすぐ見つめます。そしてどんな時も、
苦しみを感じきることを大切にしています。
苦しんで苦しんで苦しみ抜いて、もうどうにもならない、
というところで『神様へおまかせ』に入るんです」
この、「自分の心をまっすぐ見つめる」「苦しみを感じきる」って、
すごく大事ですよね。
ほとんどの人が、感情を感じきる前に押し込めてしまうんです。
そうすると、その感情は、そこにずーーっと留まってしまいます。
だから、感じきってあげたらいいんです。
感じきって、手放す。
手放すってことは、委ねるってことです。
「神様へおまかせ」って、そういうこと。
小林里香ちゃんと |
そういえば、
今回初めて気づいたことがあるんですけどね、
初女さんが卒業された青森技芸学院は、
今は青森明の星高等学校という名前になっているんです。
そして、私が卒業したのは浦和明の星女子高等学校。
同じ系列のカトリック女子ミッションスクールなのでした。。
つまり、大先輩っっ!!!
こんな素晴らしい先輩を持てて、後輩冥利に尽きます…。
帰りは、せっかく逗子まで来たので、海鮮丼を食べて帰りました〜。
満足満足♪
皆さんも、機会があったら初女さんの講演会、
行ってみて下さいね。
本を読んだり、映画を見るのもお勧めです。
もうすぐお正月休みもあるでしょうから、ぜひ〜。
★小林里香ちゃんがこの講演会のことを書いたブログはこちら。
★12/22(月)一年ぶりに一夜限りの復活☆
小林里香ちゃんとのKARIKAお茶会の告知はこちら。