「奇跡のリンゴ」の試写会に行ってきました。
「絶対不可能といわれていた無農薬リンゴに挑んだ家族。感動の実話。」です。
役者陣は阿部サダヲ、菅野美穂、山崎努、池内博之、原田美枝子、笹野高史、伊武雅刀。音楽は久石譲。監督は中村義洋。
笑いと涙が交互にやってきて、最後は笑顔で終われる、
ド直球のハートウォーミングストーリーでしたよ〜。
この予告↑を見ても伝わると思いますが、主人公・リンゴ農家の木村秋則さんの挑戦からは
「自分が信じたことを最後まで信じ抜けるか?」
という、誰にも共通の、人生のテーマのひとつについても考えさせられます。
結果は出ない、家族にも迷惑がかかる、借金は増える、友達も離れて行く、周りからも総スカン、ついにはずっと味方だったはずの母親さえも「諦めろ」と言う… そんな状態で、自分なら何年がんばれるだろうか。5年でもキツイだろうなぁ…
でも、木村さんは絶望を覚えながらも11年かけて、
それをやり遂げます。
それについていった、奥さんと子供と義父もエライ。
普通、途中で「お願いだから諦めて」と言いそうなものです。
まぁ、世の中には、10年以上の下積みを経て有名になった芸人さんや俳優さんもいっぱいいますし、研究をしている方にしてみたら、そのくらいの年月をかけることはむしろ当たり前の世界なのでしょうから、木村さんばかりをスゴイスゴイと言うのも違うのかもしれません。
だから木村さんはもちろん、
信じ抜いてやり遂げた、全ての人たちに敬意を表したい!
という気持ちになりました。
それを支える人たちにも!
とはいえ、もし、家族のためにと思って途中で諦めたとしても、
それはそれで尊い選択だなぁとも思います。
そうして別の道を歩んだとして、その時にはまた別の幸せもあったかもしれないわけですから、選択に、どっちかが正しくてどっちかが間違ってる、なんてことはないんだろうなぁ、と思います。
これは普通のリンゴです |
あと、無農薬でないとしても、
リンゴだけじゃなくて、全ての農家さんをやっぱり尊敬しますよね。
木村さんのお母さんの
「自然に振り回されて生きるのが、好きなんだぁ」
っていう感じの台詞が、印象的でした。
「感謝して食べよう」
そう改めて思うのと同時に、ふと自分のまわりを見渡してみると、
この部屋も、テレビも、冷蔵庫も、
テーブルも、椅子も、器も、本も、CDも、服も、
ぜーーんぶ、誰かの「思い」からできているんだよなぁ…
そこには私が知らないだけで、それぞれにドラマがあるんだろうなぁ…
「モノ」だけど、視点を変えれば「思いのカタマリ」なんだよなぁ…
で、やっぱり
「すべてにありがとう」という気持ちになるのでした。
「思い」っていうのは、エネルギーとして、きっとその「モノ」に込められるのだと思います。それが直接的であればあるほど、割合が高くなるんでしょうね。だから、大量生産されたものよりも手作りのもの、手をかけて作られたもの、の方がそこに込められたエネルギーを感じやすいし、共鳴も起こる。そう考えると、自分が共感する人が作ったものをそばに置いておくと心地いい、というのは、当然の原理ですよね。逆もしかり。だから、気をつけたいところ。
木村さんも、実はかなりスピリチュアルな方みたいですね。映画では全く触れられていないけど。私もまだ本は読んだことがないのですが、著作の中で、
「龍やUFOが存在するというのは、今の常識では考えられないことです。
とも書いているようです。
龍については私も以前のブログで触れましたが、そんなわけなので、龍とか宇宙人とか、人によっては敬遠するんでしょうけど、私は木村さんがおっしゃっていること、全然おかしいとは思いません。著作も今度、ちゃんと読んでみたいなぁと思います。
常識だけで生きるなんて、つまらない。
私は、そっち派です。