朝から映画「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」を観てきました。
なんかやっぱり好きなんですよねぇ…
彼女の庭も、ライフスタイルも、生き方も、絵本も。
「思う通りに歩めばいいのよ」ってシンプルな言葉が
彼女の生き方を表していますよね。
ちょっとターシャみたいだなぁ…って思ったことのある方も、
いるのではないかと。。^ ^
「静かな水のように穏やかであること。周りに流されず自分の速さで進むこと」
という、ターシャの言葉からとられているそう。
美しい庭の映像を見てるだけでも癒されますが、
心に響く言葉も多くて、皆さんにシェアしたいなぁと思いました。
ちなみにターシャは、ご存知の方も多いと思いますが、
アメリカを代表する絵本作家。
1938年に23歳でデビューし活躍しますが、子育てを終えた56歳の時、バーモント州の山奥に息子さんが手作りで建てた18世紀風の農家に移り住み、そこで2008年に92歳で亡くなるまで、美しい庭とともに送った一人暮らしの在り方が、なんとも素敵なのです。
映画で初めて知ったんですけど、
ターシャはボストンの名家に生まれていて、お父さんはアメリカを代表する飛行機、ヨット、帆船などの設計・製造技師で、アインシュタインとも話をしてるような人だったんですねぇ。お母さんは人気の肖像画家。二人とも、思いっきり文化人。
でもターシャには、そんな華やかな世界より、農場の方が魅力的だったんですね。
だからお母さんをかなり失望させるだろうと分かっていても、そこで親に合わせるなんて選択はすることなく、社交界デビューも断ります。勇気ありますよねぇ。
13歳の誕生日に念願の(!)牛を買ってもらうと、15歳で学校を辞めて迷わず絵画と農業の道へ進むところなんて、かなりの意思の強さを感じます。
「私は、社会通念より自分の価値観に従って生きる方を選びました。
だから、充実した人生を歩んできたのだと思います。」と。
大いに同感。
「私にとって、人生でいちばん大切なことは、心の充足です。
与えられた運命、自分が置かれた環境に、満足して生きることです。」
って、自分軸に、ブレがないんですよねぇ…
旦那さんは、優しい人だけど仕事はできなかったようで。。
4人の子供たちを、農場生活と絵本を描くことで育てあげたそう。さぞ忙しかっただろうと思います。おばあちゃんになって「今が人生で一番幸せ」って言えるのも、なんかいいな、って思いました。
映画の中でも何度も出てきた台詞は
「人生なんてあっという間に終ってしまうわ。好きに生きるべきよ。
幸せは自分で創り出すのよ。」
っていうね。人生に対していつまでも能動的というか、積極的に楽しむ姿勢が伝わってくるとこが、素敵なのです。90歳を過ぎたターシャが言う「人生は短いんだから」には、なにせ説得力があります。。
「一生は短いんですもの。やりたくないことに時間を費やすなんてもったいないわ。」
「 人生は短いから、不幸になってる暇なんてないのよ。」
あと、自然と動物と寄り添って生きてきたからこそ、
なのでしょうけど、
「小動物たちは自分達のまわりに必要なものは揃ってるって知ってるから
満たされているの。」
っていうようなことを言ってて。(正しい台詞は忘れましたっ)
人は「ない、ない」って思ってるから
いつまでたっても満たされないんですよねぇ。
「ある!」ってことに気づいたら、それだけで満たされるのに。
思考が働いてしまうが故に、いろんな観念が邪魔をする…。
余計な観念のない動物たちが、むしろ羨ましいですねぇ。
「喜びをあなたの手でつかみなさい、喜びは手の届くところにあるの。」
「世の中の憂鬱は影でしかない 。その向こう側にある喜びをつかみ取りなさい。」
人生の達人が言うことって、スピリチュアル。
分かってるなぁ…って、思います。
ただひたすらに、人のせいにすることなく、
自分と向き合いながら、目の前の現実を丁寧に生きていくと、
アプローチはどうあれ、結局そこに行き着くんですよね。
息子さんが語るターシャの話も、よかったなぁ。
母は、「やりたいことがあるなら、とにかくまずはやってみなさい」
と言う人でした、と言っていて。
「何かを始めなければ、何も起こらない」
っていうターシャの信条が、ここにも現れてますね。
ちょっと心が疲れている時に
そっと背中を押してくれるような映画です。
気になる方は見てみて下さいね。
東京だと、下高井戸シネマで7/21までやってますよ〜。(上映劇場一覧はこちら)
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