前に「feel(感じる)をthink(考える)してないか?」を書きましたら
お客さんからこんなメールをいただきました。
『感じると考える』は
6か月前、ある方のカウンセリングを受けた時、
私は感情がマヒしているから子供の気持ちに共感できない
と言われ、ず~っとそのことを気にしていました。
自分では他人に比べて喜怒哀楽の喜楽感情が少ない
と感じていましたが、感情は人並にあると思っていましたから。
今回のRAS体験者の方のブログを見て、
この方もいろんな事が起こるたびに”怒り”を感じられ
(社会的にコントロールされているけど)ているし、
考えて怒っているわけではないのに・・・と思いながら読み進め
『夜中に泣いた・・・・怒りに潜んでいた自己否定や承認欲求が出て、感じてたのはこれかーと思えました。』と書かれていた場面で・・・
でも、考えないで出てきていた”怒り”も感情ではないのでしょうか、
その怒りが溜まって悶々としてきたので爆発しただけの事。
その”怒り(2次感情)”に潜む 真の感情(1次感情)を
読み解こうとすることこそ考える行為ではないかと。
今回のテーマは、
『感情がマヒしているから人の気持ちに共感できない』
と言われたところなので 一度どういうものが感情で
どういうものが思考なのかを教えていただけるとありがたいです。
「怒り」はもちろん感情です。
彼女もその感情には気づいていますよね。
(体験談全文はこちらでどうぞ。最後の方にあります。)
だから感じきろうとしてたけども、そのまま寝てしまった。
そしたら夜中、大泣きして起きた。
大泣きしてはじめて、そこには「怒り」だけではなく
「悲しみ」の感情もあったのだ、ということに気づいた。
「怒り」の奥に自己否定や承認欲求があったんだな、と。
感情は、消化するまで自分の中から消えることはありませんので、
一時的には抑圧できたとしても、
こうやって、遅かれ早かれ溢れでて来ます。
おっしゃる通り、その奥の感情を「読み解こう」としたなら、
それは思考を使った、「考える」行為ですね。
そこはいいんですよ、別に考えても。
考えて「悲しみ」にたどり着いたとしても、
その感情が「ある」と認識してあげられたら、
そこで「悲しみ」という感情は自然に溢れてきます。
そこで、感じてあげたらいい。
彼女はRASのセッションを受ける前も、
「怒り」の感情は認識できていたわけですね。
だから、それをちゃんと感じようとして、
消化しているつもりだったのに、また出てくる。
出てくるってことは、消化できていない、ということです。
なぜ?
感情を消化する過程で、感じるよりも思考を使ってしまっていた、
彼女はそのことに気づいたんです。
feelしていたつもりが、thinkしていた!と。
例えば「怒り」であれば、
あの人だってこういう理由があってこうしたんだろう、とか
こういう時はこうするのが当たり前だし、仕方ないよな、とか
皆さんも、そうやって「怒り」を鎮めようとしますよね?
自分なりに、納得しようとする。
でもそれは、思考がやってます。
そうやって、感情が落ち着いたとしても、
それは感情を感じたのではなく、
思考で無理やり落ち着かせたに過ぎません。
感情を消化したいなら、
なんで?どうして?どうしたら?といった思考は
一旦脇によけておいた方が、いいです。
でもクセでね、
ついやってしまうものですけど。^ ^;
感情と思考は別物なのですが、
ほとんどの方が普通、分けて捉えることはしていないですよね。
長年ごっちゃにしてきたものですから、
それなりに意識的に訓練しないと、すぐに分けるのは難しいかもしれません。
でも、分けて捉えることができるようになると、
感情の消化は早くなります。
私たちが感情をなかなか感じきれないのは、大抵、
感情を感じながら、そこに思考でもって
「なんであの人はあんなことを言ったんだ?したんだ?」とか
原因をあれこれ考え出したり、
「いや、やっぱりあっちが悪いじゃないか」とか
どうやって相手を自分の思い通りにさせようかと考えあぐねたり、
「そういえば昔こんなことも言われた、された」と
過去のことまで思い出したり、
・・・そんな、終わりなきループにハマるから。
感情を感じるだけならもっとシンプルなのに
そこに思考を挟むから、感じるのがヤになって
中途半端にしか消化できないのです。
日々、自分を意識的に観察してみると、
だんだん、感情と思考の違いも、腑に落ちてくるのではないでしょうか。
まあ、自分のことってわかりにくいですけどね。^ ^;
麻痺してますから。
私だって、2010年にシャスタで故・アモラさんに
「こんなにグルグル巻きの、きつく縛られたハートは久しぶりに見たわ」
って言われた時には、
「えぇ?!うっそーん!」(; ̄Д ̄)
って、全く意味が分かりませんでしたし。(笑)
無自覚。
そういうものです。
でもここからしっかり紐解きプロセスは始まりました。。
今は「なるほど。。」と思えます。
私も随分と、人の手も借りて、ここまできたのですよ。
感情って層になっていたりします。
例えば「怒り」を表面化させておくことによって
その奥にある「悲しみ」に気づかないようにさせていたり、ね。
「怒り」をちゃんと感じてあげてはじめて、
その奥の「悲しみ」が出てきたり。
エゴちゃん(自我)ってね、
ホント巧妙なの!(笑)
常に、核心から目をそらせようとする。
かなり意識的に観察していかないと、気づけません!
だから、自分で気づけない時は、
人の手を借りた方が早いんです。
ある程度、未消化の感情が消化されて
信じ込みがなくなってくれば、
もっと自分で気づけるようになっていきます。
曇りガラスで見えにくかったのが、
クリアなガラスになって「あら、見える!」みたいな。
そうなったら、セッションは、別に必要ないです。^ ^
皆さん、もともと、気づく力も
自己治癒力も、持ってますからね〜。
もう数年前から始まっておりますが、
今という時代は、感情消化祭りです。
みーんな、感情消化の嵐!嵐!嵐!
もう抑圧しておけないからね〜。
覚悟して向き合わないと、荒れます。
セッションや講座が、その一助となりましたら
幸いです。。
**ご質問には、個々にお答えすることはできませんが、
こんなふうに、ブログなどで皆さんとシェアするかたちで
お答えするようにはしております。
時間がかかることもありますが、何かありましたら、どうぞ。
ただ、わからないならわからないで、わからないままにしておく、
というのも一つの道ではあります。^ ^
詳しくはこちら。
>>一度感じた感情は感じきるまでなくなりません。 感情との適切なつきあい方を学んで、 日々の感情の消化をスムーズにできるようになりましょう。