昨夏、友達がヒプノセラピーを受けに来ました。
その1週間後に「お礼と報告があって…」と電話があり、体験談をメールした方が私の役に立つと思うけどそうなるといつ書き終わるか分からないし、電話で直接話して伝えたかった、今話したことが私の役に立つならいくらでも使ってほしい、とありがたいことを言ってくれていたのですが、すでに8ヶ月も経過…。でも、「前世を体験すると今がどう変わるのか」が分かりやすく説明できる、とても有意義な例なので、今更ながらやっぱりちょっと書かせてもらおうと思います。
「負の思い込みがどこから来るのかが分かる前世」という誘導で彼女が見た前世の中には、思いがけず、今の父親が息子として出てきました。前世での彼女は、自分のやりたいことを優先し、息子は寄宿舎に預け、あまりちゃんと構ってあげてはいませんでした。
現在の彼女の父親も、やはり子供の頃、あまり愛情に恵まれていたとは言えない人生を送っていたそうです。そのせいか、「なんでお父さんはああなんだろう?」ということも多く、彼女はあまり父親のことが理解できず好きになれず、その関係は決していいものではありませんでした。
ところが自分も、前世で母親でありながら、息子だった父に十分な愛情を注ぐことができていなかった、ということに気づき、その負い目を感じ、彼女は父親を今までとは全く違った視点で見ることができるようになったのです。
彼女はすぐに実家に電話をかけたと言います。すると、「なんで今までこんなことができなかったんだろう?」というくらい、初めて父親と普通に話すことができたそう。そして彼女は勢いに乗って実家にも帰り、父親とちゃんとすんなり普通に過ごすこともでき、「これからは今までの分も親孝行しよう」という気持ちになって戻ってきました。
カルマって、こういうことなんですよねぇ…。
本当によかったなぁと思いました。親との確執というものは、自分で思っているよりも深く、いろんなことに影響を与えているものです。ひとつ解消されると、オセロのように次々ひっくり返っていくことも、よくあります。「許す」という行為は、人生の学びの中でもかなりの比重を占めているもの。人を許すことは、自分を許すことでもあるんですね。
もうひとつ、彼女のヒプノで面白かったのは、こちらが誘導していないのに、勝手に別の前世にトリップしてしまったこと。こういうこと、たまーにあるんですが、潜在意識のすごさを思い知らされます。そういう時は無理にもとの前世に戻したりせずに、そのまま誘導していくことにしているんですが、本人の潜在意識がわざわざトリップさせただけに、その前世には必ず、その方がその時に見ておくべき意味があるんですよねぇ。彼女の場合、まさにそこで見たことが、父親との関係の修復に導いてくれました。
そう、潜在意識って、すごいんですよ!
眠らせておいたまま一生を終えるなんてもったいない。
絶対に味方につけた方がいいです。
「前世を見たからって、どおなの?」とお思いの方に、彼女の体験をお伝えすることで、ヒプノセラピーにはただ過去を知るという以上の意味があるのだ、ということがご理解いただけたら嬉しいな、と思います。
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