5日目は雪で見事に一面の銀世界。
さーて、何をしようかな。朝食をゆっくり食べながら考えました。
そしてモニュメントバレーに行った時にガイドさんが「ジェロームの町はいいよぉ」と言っていたのが気になり、大通りには雪も積もっていなかったので、何の情報もないまま、ナビにJeromeとだけ入れてみて、出て来たお土産屋さんらしき場所を適当に登録し、出発!
…と思いきや、車が突然動かなくなりました。
…どういうこと?!
アセリまくりですよ。エンジンはかかるんだけど、アクセルを何度踏んでもうんともすんとも言わない。慌てて車の使用説明書を読んでみましたが(車の説明書を読むなんて、初めてです。笑)、何がどうなってるのかは解明できず。ここでJAFみたいなの呼んだら一体いくらかかるんだろう…と思いながら、一旦エンジンを止め、試しにがんばって気持ちを鎮めて自分のガイドに聞いてみました。
なんとなく「もう一回エンジンかけてアクセル踏んでみな」と言われた気がしてそうしてみると… 動きました!!
あぁ…よかった。
何が起きたんだかよく分からないけど、とりあえずよかった…。
まあ、ここで普通なら怖くなって、1時間以上かかる町まで一人でドライブしようなんて思わないんでしょうが、私は行っちゃうんですよねぇ。我ながら、アホですな。(笑)
ウエストセドナの大通り、つまりSTATE ROUTE 89Aをひたすら西に向かうと、だんだん雪も止み…ただの曇りになりました。↑抜けのいい一本道、気持ちいいですよ〜。
Cottonwoodの町を通り過ぎ、さらに先へ進んで山を登っていくと…また小雨が降り出しました。そして霧に煙るジェロームの町に無事到着。晴れていれば眺めもいいらしいので残念ではありましたが、ゴーストタウンと呼ばれる町にこの天気はぴったり。
しかも何の知識もないまま訪れるってことがなんて新鮮なことか!どんな町か知らないで行ったものだから、小さいけどセンスのいいお店がいっぱいのこの町に、すっかり感動。事前に情報があったらたぶんこんなに感動できなかっただろうな、と思いました。情報って、便利だけど罪ですね。
このアンティークショップなんて、かなりイカしてる。置いているものもポップでキッチュな感じでしたが、お店自体が相当アートしてました。その名もHouse of Joy。なんてぴったりなんでしょ。
お店の裏手なんて、こんなですよ。↑ 写真では分かりにくいと思いますが、いろんなアンティークが独特のセンスで配置されていて、オンリーワンワールドを作り上げているわけですよ。やるなぁ…と感心。お店のおばさまは、甥っ子さんだったかが日本人と結婚されていて、日本にも来たことがあるらしく、親日的で面白い方でした。
町を歩けば歩くほど、ジェロームの町にはアンティークショップとアートギャラリーがいっぱいなことが分かってきました。しかもセンスがいい。こんな田舎になぜこんなセンスのいいお店が…?!って不思議に思います。
しかも、こんな映画のセットみたいな建物で、昼間っからロックのライブをやってたりするわけですよ。本当に、ジム・ジャームッシュの映画辺りに出てきそうなシチュエーション。心が躍ります。
そしたら通りの向こうから、蛍光グリーンの髪の男に「I love your clothes!(君の服、大好きだよ!)」とでっかい声で声をかけられました。ありがたいけど、あなたに褒められるのは微妙…と苦笑いで答えつつも、それこそジャームッシュの映画に出てきそうな、いかにもイカレた、アル中だかジャンキーだか分からないこの人を面白がってる自分もいたりして。そしたら狭い町なので再び出会ってしまい、また声をかけられ、しかも今度は「俺の写真を撮ってよ」と言われ、撮ったのが↑この写真。何がしたかったのか謎だけど、本人は満足げでした。酒臭かったけどねぇ。(笑)
ゴーストタウンと呼ばれているのを逆手にとって(?)、ホテルの跡地にこんなオバケのオブジェも飾っていて、なんともユーモアに溢れた町でした。
この雪だるまも、なんかセンスあるでしょう?↑
本当に、思いつきとはいえ、なんの情報もなしに行ってみてよかったなぁと心から思いました。車も止まることなく、無事に帰ってこれましたよ。(笑)
ちなみにこの夜はちょっと縁あって、ウエストセドナの大通り沿いにあるBody Mind & Soul というスピリチュアルショップに、Jesse Kaluのフルートのフリーライブも聞きに行きました。何とこの日のお客は私一人だったので、完全プライベートライブ(笑)!なんとも申し訳ない…。
彼のフルートは全てセドナのバンブーを使って自分で作っているそうです。セドナのレッドキャニオンに1年って言ったかな、テント張って暮らして、木霊の響き方とか動物の鳴き声をひたすら研究して、誰に教わるでもなく、内なる声の導きのままに、フルートを作って演奏するようになったのだとか。
純粋なフルートの音色が美しかったので、CDを購入して帰りました。
★滞在記その1「誕生日を、大自然の中で過ごす」はこちら。
★滞在記その2「シルク・ドゥ・ソレイユの魔法」はこちら。
★滞在記その3「母なる大地、地球を感じに(モニュメントバレー・アンテロープキャニオン・グランドキャニオン)」はこちら。
★滞在記その4「石を投げればサイキックに当たる」はこちら。
★滞在記その5「たまにはヒーリングされてみる」はこちら。
★滞在記その6「ベルロック、コートハウスロック、ホーリークロス教会、カセドラルロック」はこちら。
★滞在記その7「ウエストフォーク・オーククリーク」はこちら。
★滞在記その8「ボイントン・キャニオン、カチーナ・ウーマン、レッドロック・クロッシング、シュネブリーヒル」はこちら。
★滞在記その9「セドナで泊まったところ」はこちら。
★滞在記その10「阿弥陀ストゥーパとお店巡り」はこちら。
★滞在記その11「ゴーストタウンと呼ばれる町、ジェローム」はこちら。
★滞在記その12「チムニー・ロックとサンダーマウンテン」はこちら。
★滞在記その13「気球に乗ってどこまでも♪」はこちら。
★滞在記その14「シャーマンズ・ケイブ」はこちら。
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★滞在記その3「母なる大地、地球を感じに(モニュメントバレー・アンテロープキャニオン・グランドキャニオン)」はこちら。
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